トロ・ロッソの技術部門を率いるジェームズ・キー
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ジェームス・キー

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人物データ

名前 ジェームス・キー / James Key
国籍 イギリス
出身地 チェルムズフォード
生年月日 1972年01月14日 / 52歳

ジェームス・キー(James Key)はイギリス・チェルムスフォード出身のF1エンジニア。長年に渡って英シルバーストンのチームで技術部門のトップを務め、2023年9月1日にザウバー(アルファロメオ、2024年よりステイクF1チーム)のテクニカル・ディレクターに就任した

略歴

ノッティンガム大学で機械工学を学び、ロータス・エンジニアリングの奨学金を得て1996 年に卒業。1998年にデータエンジニアとしてジョーダンに加わり、以降、買収によって度々チーム名が変更されるも、12年に渡ってシルバーストンのチームに留まった。

チームがミッドランドに買収されると33歳という若さでテクニカル・ディレクターに就任。スパイカー、フォース・インディアでも同職を担い、2010年にウィリー・ランプの後任としてザウバーのテクニカル・ディレクターに就任したが、2年を待たずに離脱した。

2012年9月6日にスクーデリア・トロ・ロッソのテクニカルディレクターに就任。以降6年近くに渡り技術部門の責任者としてチームを率いてきたが、2018年7月のハンガリーGPを前にマクラーレンへの移籍が発表された。

トロロッソのフランツ・トスト代表は、キーとの間には長期的な契約があるとの声明を発表しマクラーレンを牽制。両者の争いは泥沼化したものの、交渉が成立したとして2019年2月22日に移籍の合意が発表され、同年3月25日よりマクラーレンF1のテクニカル・ディレクターに就任する事が決定した。

トロ・ロッソの離脱の理由は、レッドブルとの関係強化に伴う職務範囲の縮小。ファエンツァのチームは後任としてジョディ・エジントンを最高技術責任者に任命した。

6位完走を祝うトロ・ロッソのフランツ・トスト代表とジェームス・キー、2014年9月21日(日) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)​​。Courtesy Of Red Bull Content Pool

6位完走を祝うトロ・ロッソのフランツ・トスト代表とジェームス・キー、2014年9月21日(日) F1シンガポールGP(マリーナベイ市街地コース)​​。

苦労の末に移籍を果たしたが、競争力あるマシンを生み出す事はできず、2023年3月に技術部門再編の一環としてチームを離脱する事が発表された。事実上の解任と言えるが、半年後に古巣ザウバーのテクニカル・ディレクター就任が発表された

日本との関係

2002年には佐藤琢磨のレースエンジニアを務め、ザウバー時代には小林可夢偉と共に働いた。キーの手がけた12年のザウバーC31は、中堅チームとしては驚異的な速さを見せ、ザウバー史上初となるシーズン4度の表彰台を獲得をもたらした。

2018年に向けてはトロ・ロッソに搭載されるF1パワーユニット・パートナー、ホンダと密接に協力した。

キャリア年表

概要
1998-2005 ジョーダン・グランプリにて技術職を歴任
2006 ミッドランドF1にてテクニカル・ディレクターに昇進
2007 スパイカーで同職を継続
2008-10 フォース・インディアで同職を継続
2010-12 ザウバーのテクニカル・ディレクター
2012 トロ・ロッソのテクニカル・ディレクター
2019 マクラーレンのテクニカル・ディレクター
2023 組織再編によりマクラーレンを離脱
2024 テクニカル・ディレクターとしてザウバーに移籍

トロ・ロッソのテクニカルディレクターを務めるジェームズ・キー
© Getty Images / Red Bull Content Pool