
フェルスタッペン代理人が激昂か、マルコに詰め寄る―惨敗バーレーンGPを経て
レッドブルにとって今シーズン最悪の週末となった2025年F1第4戦バーレーンGPの決勝後、マックス・フェルスタッペンのマネージャーが、レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーを務めるヘルムート・マルコに詰め寄り、激しく意見をぶつける場面があったと報じられている。
前戦日本GPでの驚異的なポール・トゥ・ウインが嘘であったかのように、フェルスタッペンはバーレーンで週末を通して苦戦。レースでもクルマの不調に見舞われた挙げ句、ピットでの”未知のトラブル”によりタイムを失い、6位フィニッシュに終わった。
結果、タイトル争いでも首位ランド・ノリス(マクラーレン)に8ポイント差をつけられ、ランキング2位の座はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)に奪われた。
英Sky Sports F1のピットレポーター、テッド・クラヴィッツによれば、決勝レース終了後のレッドブルのガレージには、フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・ファルムーレンがマルコに激昂する姿があったという。
クラヴィッツは「レースが終わったあと、何人かのチーム代表を待っていたところ、マックスのマネージャーであるレイモンド・ファルムーレンがレッドブルのガレージに現れて、ヘルムート・マルコに対し、それはもう、怒りをぶつけるような言葉を浴びせていた」と現場の様子を伝えた。
さらに、「その後もファルムーレンはマルコに向かって激しく意見していたけど、マルコは黙ってそれを聞いていた。そしてファルムーレンはパドックパスを外して、ガレージの奥へと足早に去っていった。円満な雰囲気でなかったことは明らかだね」と続けた。
Courtesy Of Red Bull Content Pool
パドックでマネージャーのレイモンド・ファルムーレンと会話するマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)、2025年3月13日(木) F1オーストラリアGPプレビュー(アルバート・パーク・サーキット)
あまりにも深刻なパフォーマンスの低下を受け、レッドブルの首脳陣はレース終了後に緊急会議を開催。これには、マルコやチーム代表のクリスチャン・ホーナー、テクニカルディレクターのピエール・ワシェ、チーフエンジニアのポール・モナハンが出席したとされる。
英誌Autosportによるとマルコは会議を経て、「今のクルマは最速ではない上に、ピットストップまでうまくいかない。それは受け入れられないことだ」と語り、現在レッドブルが置かれている状況について「非常に憂慮すべき状況だ」と認めた。
2025年F1第4戦バーレーンGPでは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が今季2勝目を上げ、2位にジョージ・ラッセル(メルセデス)、3位にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
ジェッダ市街地コースを舞台とする次戦サウジアラビアGPは、4月月18日のフリー走行1で幕を開ける。