降格ペレス「他の誰も与えてくれなかったチャンスをくれた…」マテシッツ弔いの逆襲V目指す
22日(土)のF1アメリカGP公式予選でセルジオ・ペレス(レッドブル)は4番手タイムを残したが、5基目のICE(内燃エンジン)投入により5グリッド降格の9番グリッドから日曜のレースに臨む。
レッドブルが今週末のCOTAで、9年ぶりとなるコンストラクターズ選手権制覇をチームオーナーの故ディートリッヒ・マテシッツ(享年78歳)に捧げられるかどうかはペレスの巻き返しに懸かっている。
オーナー変更の影響でレーシングポイントを追われ、F1引退の崖っぷちにまで追い込まれたペレスにとって、移籍の手を差し伸べたマテシッツはまさに「他の誰も与えてくれなかったチャンスをくれた人」だった。
マテシッツ弔いの逆襲V誓うペレス
セルジオ・ペレス予選: 4位
今日はレッドブル・ファミリー全員にとって悲しい日になってしまった。人生には遥かに重要なことがあるって事に気づかされる。
ディートリッヒはこのスポーツに多大な影響を及ぼし、世界中のアスリートをサポートすることでこの世界を変革した人だった。
僕にとっては他の誰も与えてくれなかったチャンスを与えてくれた人だった。この感謝の気持ちが消える事はない。
タイトル獲得に向けてまさに挑戦するというタイミングでの訃報だっただけに、彼がここでそれを見届けられなくなってしまい本当に悲しい。
明日はチーム一丸となって彼と彼の家族のためにレースをするつもりだ。
今日はタイヤが3セットしかなく、最大限の力を発揮することができなかったけど、ペナルティを受ける事を視野に明日のレースに集中している。
このコースでポジションを上げていくのは難しいだろうけどベストを尽くす。何しろ今週末は、それに大きな意味があるからね。
2022年F1アメリカGP予選ではカルロス・サインツ(フェラーリ)がポールポジションを獲得した。2番手には僚友シャルル・ルクレールが続いたが、エンジン交換ペナルティを受けるため、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が最前列2番グリッドに並ぶ。
決勝レースは日本時間10月23日(日)28時にフォーメーションラップの開始を迎える。全20台は1周5516mのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)を56周する事でチャンピオンシップを争う。