
角田裕毅、待望の復帰戦11位「最大限やった」も“言い訳できないミス”に悔い…2027年F1シートへ「そうなることを願う」
ポイント獲得まであと4.682秒。角田裕毅(レーシング・ブルズ)は、ぶっつけ本番の復帰戦となった2026年F1第12戦オランダGPを11位で終えた。
フリー走行はわずか1回。しかも、2026年型マシンの走行経験がゼロの状態から始めた週末だけに、中団勢と争えたことには手応えを得た一方、入賞を逃した悔しさも残った。
12番グリッドから一時9番手まで順位を上げ、終盤も10番手を守っていた。だが、55周目にエステバン・オコン(ハース)が停止して導入されたバーチャル・セーフティーカー(VSC)が解除されると、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)に追い抜きを許した。これがポイント獲得の有無を分けた。
それでもレース後の角田からは、久しぶりにF1で競り合えた喜びもこぼれた。
「自分にできることは最大限やったと思いますし、今日のレースは間違いなく楽しめました」
「もちろん、本当にわずかな差でポイントを逃したのは残念ですが、ずっと待ち焦がれていたオーバーテイクも決められましたし、全体としてはすごく楽しかったです」
「短期間でペースを上げられるようサポートしてくれたチームには感謝しています。今年これまでの中で、間違いなく忘れられない思い出になりました」
ターン7鮮烈アタック、角田一時9番手に
Courtesy Of Red Bull Content Pool
大観衆が見守るザントフォールト・サーキットでフランコ・コラピント(アルピーヌ)をリードする角田裕毅(レーシング・ブルズ)、2026年8月23日(日) F1オランダGP決勝
角田はソフトタイヤでスタートすると、オープニング・ラップで1つ順位を上げた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のクラッシュに伴う赤旗中断時点では11番手につけた。
再スタート後にはニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)に抜かれたものの、黄旗不遵守によってチームメイトのアーヴィッド・リンブラッドとフランコ・コラピント(アルピーヌ)にドライブスルー・ペナルティーが科されたことで、9周目には10番手に浮上した。
その後、ハードに交換していったん後方に下がったものの、レース中盤に向けて自ら順位を取り戻した。29周目には、追い抜きどころではないタイトなターン7でガスリーを攻略し、さらにカルロス・サインツ(ウィリアムズ)もかわした。
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— Formula 1 (@F1) August 23, 2026
9番手を走行していたところでマシンのコントロールを失い、コースオフする場面もあったが、ポジションをキープ。46周目に2度目のピットストップを行ってソフトに交換すると、11番手でコースに戻り、その後ガスリーのピットストップによって再び10番手に浮上した。
逃した入賞、拭えぬ悔しさ「言い訳できない」
角田はそのまま10周にわたってポイント圏内を走行したが、終盤に向けてレースの流れが変わった。
オコンの停止に伴うVSCの解除後、背後から迫ったガスリーに抜かれて11番手に後退。中盤に自ら抜いた相手に、ポイント圏内最後のポジションを奪い返された。そこから順位を戻すことはできず、ガスリーから4.682秒差でチェッカーを受けた。
チェッカーフラッグ後の無線では、チームに対して「みんな、ごめん」と謝罪。コースオフの件だろうか、それとも別の件だろうか、「あれは言い訳できない。全体的に難しかった。とにかく、あれは僕のミスだったと言いたい」と続けた。
レース後のインタビューでも角田は、レースに対する満足感を示す一方、悔しさを隠しきれない様子を見せた。
2027年復帰へ強い意欲「最大限やった」
今回の代役参戦は、F1フル参戦復帰を目指す角田にとって願ってもないチャンスでもあった。2027年に再びレギュラーとしてグリッドに戻ることをどれほど望んでいるかと問われた角田は、こう答えた。
「そうなることを願っています」
「正直、何も分からない状態からこのクルマに飛び乗ったことを考えれば、自分にできることは最大限やったと思います」
「もちろん、ポイントを獲れればもっと良かったのですが、手強い中団勢と戦うことができ、ポイントまであと少しのところまで行けたので、その結果は前向きに受け止めています」
Courtesy Of Red Bull Content Pool
ドライバーズパレードでスマートフォンを手にする角田裕毅(レーシング・ブルズ)、2026年8月23日(日) F1オランダGP決勝(ザントフォールト・サーキット)
2026年F1第12戦オランダGPの決勝レースでは、ランド・ノリス(マクラーレン)がポール・トゥ・ウインを達成。今季2勝目を上げた。レーシング・ブルズから代役参戦した角田裕毅は、入賞圏内に迫るも惜しくも11位と、ポイント獲得とはならなかった。
モンツァ・サーキットを舞台とする次戦イタリアGPは、シーズン第13戦として9月4日のフリー走行1で幕を開ける。