
ホンダF1「予選中のアロンソのフィードバック」を受けPU交換を決定、折原GMが明かす
ホンダは、2026年F1第17戦シンガポールGPの公式予選後、フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)のフィードバックを受け、決勝に向けて14号車AMR26のパワーユニット(PU)を交換する決定を下した。
交換を促したアロンソの「エンジン懸念」
アロンソは初日のスプリント予選でSQ2に進んだものの、スプリント後のパルクフェルメ解除を受け、各チームがセットアップを変更して臨んだ公式予選では、Q1突破を逃した。Q2進出までわずか0.054秒差の17番手だった。
チームメイトのランス・ストロールも19番手に終わり、アストンマーティン・ホンダ勢は2台ともがQ1で姿を消した。
アロンソは自身のラップを高く評価する一方、「依然としてエンジンに関する問題、懸念が少し残っている。スプリントでも症状が出ていたし、予選でもまだ続いていたように思う」と説明したうえで、PU交換の可能性を示唆していた。
ホンダ・レーシング(HRC)の折原伸太郎トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアは予選後、「予選中のフェルナンドのフィードバック」を受け、決勝に向けてPUを交換することを決定したと説明した。
実際にデータ上で異常が確認されているのかどうかなど、具体的な状況や症状、交換対象となるコンポーネントは明らかにしていないが、「予選中」としているところから、予選後にアロンソ本人から直接、詳しい説明を受けたわけではなさそうだ。
一方でアロンソ自身は、コーナーの立ち上がりで多くのロスがあり、ターボチャージャーが適切に作動していない可能性を指摘している。
14号車AMR26のPUは、エキゾーストを除く全てのコンポーネントが年間の割り当て上限を超えているため、決勝に向けた交換により、アロンソがグリッド降格ペナルティを受けることは避けられそうにない。
予選下位も「パッケージへの理解」で前進
直前のスプリントでアロンソは、相次ぐ混乱を切り抜け、15番グリッドから11位でフィニッシュした。一方でストロールは1周目にセルジオ・ペレス(キャデラック)と接触。リタイヤした。ポイントには届かなかったが、ホンダにとっては収穫もあった。
折原TGMは「今日はレースの直前に雨が降り、ウェットコンディションとなったことでエネルギーマネジメントの面では難しい状況となりましたが、セッションを通じて貴重なデータを収集することができました」と振り返った。
予選に向けた取り組みについては、「そこで得たデータを分析し、データセッティングの最適化に取り組みました。結果としては狙っていた順位には届きませんでしたが、今週末ここまで直面している特有のコンディションの中で、このパッケージへの理解をさらに深めることができました」と説明した。
10月11日(日)の決勝を前に、ホンダ陣営ではPU交換を含む準備が続く。折原TGMは「明日のレースに向けてはまだ多くの作業が残っていますが、チーム一丸となって目の前の課題に集中し、決勝に向けた準備を続けていきます」と述べた。
2026年F1シンガポールGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)がポールポジションを獲得。2番手にシャルル・ルクレール、3番手にルイス・ハミルトンと、その後方をフェラーリ勢が占める結果となった。
決勝レースは日本時間10月11日(日)21時にフォーメーションラップが開始され、1周4940mのマリーナベイ市街地コースを62周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。