ムジェロ・サーキットのグランドスタンドとピットビルcopyright Alfa Romeo Racing

フェルスタッペン2番手発進、ホンダ勢全車がTOP10…1000戦目の跳馬は3番手 / F1トスカーナGP《FP1》結果とダイジェスト

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F1初開催を迎えるムジェロ・サーキットで、シーズン9戦目となる2020年F1世界選手権トスカーナGPが9月11日に開幕し、日本時間18時から金曜1回目のフリー走行が行われた。記念すべきF1初セッションを制したのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)。1分17秒879のトップタイムを記録した。2番手には1000分の48秒遅れでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が続いた。

フィレンツェから北に30kmほどのイタリア・トスカーナ地方の緑豊かな丘陵地帯にある美しきトラック、ムジェロ・サーキット。MotoGPではお馴染みだが、F1ではテスト開催地としての実績はあるもののグランプリの開催は今回が初ということで、誰もが徹底的なシミュレーションを経て手探りの状態で週末に挑んだ。

ムジェロ・サーキットを走行するレッドブル・ホンダ、2020年F1トスカーナGPフリー走行1にて
© Getty Images / Red Bull Content Pool

金曜午前の現地スカルペリーアは快晴とは言えないまでも晴天に恵まれ、セッションは気温27.5℃、路面温度35℃、湿度45.2%のドライコンディションでスタートした。ムジェロは高速である事に加えてアスファルトの攻撃性が高い事から、公式タイヤサプライヤーのピレリは最も硬いレンジのC1からC3までの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

高速特性に加えて、グラベルのランオフエリアとタイトなコース幅を持つオールドファッションなムジェロは、しばしば言及されるように鈴鹿サーキットを彷彿とさせるところがある。低速コーナーはターン1のみで、5Gを超えるGフォースが首に襲いかかるため、ドライバーへの身体的欲求は今季最大と見られている。

レッドブルとアルファタウリのホンダエンジン勢は、4台全てがTOP10に名を刻んだ。前戦ウィナーのピエール・ガスリーは4番手ルイス・ハミルトン(メルセデス)までコンマ2秒の5番手タイムをマークし、ダニール・クビアトも7番手につけた。RB16をドライブしたアレックス・アルボンは9番手でヘルメットを脱いだ。

なおフェルスタッペンは前戦モンツァをエンジントラブルでリタイヤしているが、ハードに問題はなかったとの事で今後も継続使用される。詳細な原因は伏せられているものの、暑さと赤旗中断によるマシンストップが悪影響を及ぼしたとの事。フェルスタッペンは無線でオーバーヒートを訴えていた。

F1デビュー当時の深い赤色に塗られたSF1000、2020年F1トスカーナGPにて
© Ferrari S.p.A.

1950年5月のモナコGPの初参戦から数えて1000回目の記念的グランプリを迎えるスクーデリア・フェラーリは、SF1000をデビュー当時を彷彿とさせる彩度の低いワインレッドに塗り替えた。シャルル・ルクレールは先週末のパラボリカでのクラッシュを経て真新しいシャシーを試し、最速ボッタスからコンマ3秒落ちの3番手タイムを刻んだ。

去就に注目が集まっていたセバスチャン・ベッテルは、週末に先立って来季アストンマーチンF1への移籍を発表。2021年以降の残留決定というポジティブな雰囲気の中で初日に挑んだ4度のF1チャンピオンは、チームメイトから1秒落ちの13番手でクルマを降りた。

アルファロメオのキミ・ライコネンにとっても記念的な一日となった。20年前のこの日、ここムジェロでザウバーを駆り、初めてF1マシンをテストした40歳のフィンランド人ドライバーは、10番手のダニエル・リカルド(ルノー)に1000分の79秒に迫る11番手タイムを記録した。僚友アントニオ・ジョビナッツィはスピンを喫してグラベルに片足を突っ込む場面もあったが、こちらも14番手と幸先良いスタートを切った。

前戦モンツァでのエンジントラブルによるリタイヤを経て、ハースはケビン・マグヌッセンに今季3基目となるICE(内燃エンジン)を投入した。マグヌッセンは17番手に終わったが、ロマン・グロージャンはエンジンのパワーロスを訴えながらも12番手タイムを記録した。

前戦3位表彰台のレーシングポイント勢は不気味にもタイムシート下部に留まった。ランス・ストロールは18番手、セルジオ・ペレスは19番手でセッションを終えている。

マクラーレンは新型ノースを持ち込み、セッション序盤はフロービズを使ってデータ収集に励み、ランド・ノリスが8番手、カルロス・サインツが15番手で最初のセッションを終えた。

ムジェロ・サーキットのグランドスタンド、F1トスカーナGPでは少数の観客が動員された
© Alfa Romeo Racing

なお新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で無観客レースが続いてきたが、ムジェロではソーシャルディスタンスを確保した上で2880名を上限としてグランドスタンドにファンを受け入れた。観客動員は今シーズン初。

2020年F1第9戦トスカーナグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間9月11日(金)22時から1時間半の日程で開催される。

順位とタイム

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:17.879 33
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:17.927 +0.048 32
3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:18.186 +0.307 27
4 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:18.409 +0.530 28
5 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:18.676 +0.797 30
6 31 エステバン・オコン ルノー 1:18.805 +0.926 28
7 26 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:18.839 +0.960 31
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:18.981 +1.102 30
9 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:19.068 +1.189 34
10 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:19.140 +1.261 25
11 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:19.219 +1.340 21
12 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:19.224 +1.345 25
13 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:19.267 +1.388 27
14 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:19.322 +1.443 28
15 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:19.457 +1.578 33
16 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:19.478 +1.599 29
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:19.551 +1.672 25
18 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:19.836 +1.957 23
19 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:19.840 +1.961 29
20 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:20.034 +2.155 32

コンディション

天気
晴れ
気温
27.5℃
路面温度
35℃

セッション概要

グランプリ名
F1トスカーナGP
セッション種別
フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称
ムジェロ・サーキット
設立
1974年
全長
5245m
コーナー数
15
周回方向
時計回り

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