鈴鹿サーキット上空を飛行するホンダジェット、2019年10月13日に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GP決勝にて
Courtesy Of Honda Motor Co., Ltd

ホンダF1、鈴鹿ラストラン叶わず…日本GPの2年連続中止が決定…代替カレンダーは数週間以内に発表の見通し

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鈴鹿サーキットは8月18日(水)、2021年10月8~10日の開催が予定されていたFIA-F1世界選手権ホンダ日本GPの中止を発表した。今季末を以て撤退するホンダF1にとっての鈴鹿ラストランは叶わぬ夢に終わった。

厚生労働省の発表によると18日現在、日本国内の陽性者数は117万人を越え、死亡者は15,460人に達している。7月1日の時点で1,741人だった新規陽性者数は、東京オリンピックを経て8月8日に14,459人にまで増加。黒岩祐治神奈川知事が6日、「医療崩壊が始まりつつある」と述べるなど、第5波は深刻な影響を及ぼし始めている。

本田技研工業株式会社執行職、渡辺康治ブランド・コミュニケーション本部長は「本当に無念」という表現で日本GPの中止を明らかにした。

「昨年に続いてF1日本グランプリレースが中止になってしまいました。Honda F1にとっては最後のホーム鈴鹿で戦う姿を、楽しみにされていたファンの皆さまにお見せできなくなってしまったことを本当に無念に感じています」

「しかしながらF1の2021年シーズンはこれから佳境を迎えていきます。Honda F1の集大成となる今年の目標であるタイトル獲得に向けて最後まで全力で戦い抜きますので、応援よろしくお願いいたします」

「最後になりますが、開催に向けて最後までご尽力頂いた株式会社モビリティランドとFormula1および関係者の皆さまにタイトルスポンサーとして感謝いたします」

中止の理由について鈴鹿サーキットは「F1海外関係者の日本入国が確実な状況に至らなかったため」に開催中止を決断したとする一方、F1は「パンデミックの複雑な状況を考慮して、日本政府は今シーズンのレースを中止することを決定した」と説明し、次のように続けた。

「F1は現在、修正カレンダーの詳細を詰めており、今後数週間以内に最終的な詳細を発表する予定だ」

サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での開催が予定されているF1アメリカGPをダブルヘッダー化して、メキシコを含むフライアウェイ3連戦によってその穴を埋める事が計画されているが、テキサス州トラヴィス郡がCOVID関連規制を強化したために先行き不透明な状況だ。

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