不振続きのハースに何が? グロージャンが困惑と歓喜の5番手「全く理由が分からない!」
不振続きのハースF1チームに何が? ロマン・グロージャンは8月14日(金)に行われたF1第6戦スペインGP初日、午前のFP1で6位タイムを刻むと、続くFP2ではルノーのダニエル・リカルドに続く5位タイムを叩き出した。
グロージャンは5戦を終えてノーポイントに留まる4名の中の一人だ。チームとしてはケビン・マグヌッセンが獲得した1ポイントのみで、コンストラクターズ選手権では9位と低迷している。
米国本拠のチームがフリー走行でトップ5フィニッシュを果たしたのは2019年のドイツGPが最後。グロージャン曰く、VF-20は16位フィニッシュという失望の結果に終わった先週のシルバーストンと大差ないとの事で、喜びにエキサイトする一方で、その理由がハッキリせず困惑している。
1日を振り返ったグロージャンは、高揚感に満ち溢れながらも「これは夢じゃないの?つねってみてよ!」と信じがたい様子だ。
唐突とも言える競争力向上の理由を問われたグロージャンは「分からないよ。公正を期しても分からない。開幕戦からマシンは変わっていないんだ」と語った。
「シルバーストンでのパフォーマンスは凄く良かったと思うけど、あのコースは少しパワーセンシティブだった。ここはエンジンパワーがラップタイムに与える影響が少ないせいかもしれない」
「FP1で6番手、FP2は5番手だった。ロングランペースも良好だし本当に嬉しい。自分好みのマシンにするには、まだやるべき仕事が若干残っているけど、変に変わってしまうのも困るね。明日もこの調子で予選に臨みたい。そうすれば間違いなく良い週末になるはずだ」
ケビン・マグヌッセンもFP2で9番手タイムを記録。VF-20の好調さを裏付けている。セッションを振り返ったマグヌッセンは「燃料を積んだ状態の走行はすべて前向きだった。クルマは本当に上手く機能している」と語った。
一体何がペースを増大させているのだろうか? ギュンター・シュタイナー代表も顔をしかめる。
「当たり前の事だが、今日は我々にとって今シーズン最高の金曜日だ」とシュタイナー代表。
「高速セクターが少ないタイプのサーキットはパワーセンシティビティが低いため、我々の背中を後押ししてくれる。例年、バルセロナは比較的良い感じなのだが、その理由は見当がつかない」