日が沈み漆黒に包まれたマリーナベイ市街地コースで9月20日、2019年FIA F1世界選手権第15戦シンガポールGPの金曜2回目のフリー走行が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分38秒773を記録。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンを0.183秒という僅差で交わしてトップタイムを刻んだ。

予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は、FP1よりも涼しい気温29.5℃、路面34.6℃、湿度72.7%のドライコンディションでスタート。アルファロメオがいち早くコースへと向かった一方、日没前のセッションでギアボックス周りのトラブルに見舞われていたシャルル・ルクレール（フェラーリ）は修復に手間取り、10分遅れでアウトラップを完了させ、最終6番手タイムでクルマを降りた。

ルクレールと同じく、PF1でクラッシュを喫したバルテリ・ボッタス（メルセデス）もまた、セッション開始10分遅れでガレージを出発。慎重に周回を重ねてトータル30周を走破。チームメイトから1秒遅れの4番手タイムを刻み、3番手のセバスチャン・ベッテル（フェラーリ）に続いた。

セッション開始20分、ハードタイヤを履いて周回を続けていたアレックス・アルボン（レッドブル・ホンダ）が、コーナーを曲がりきれずにバリアに激突。車両前方からターン10に突っ込み、フロントウイングを破損した。接触は軽微であり、アルボンは自力でピットへと帰還。5番手でセッションを終えた。

低速90度コーナーが続くマリーナベイでは、例年トラフィックに文句が飛び交う。前を行くセルジオ・ペレス（レーシングポイント）を追い抜こうとしたものの、行く手を阻まれたケビン・マグヌッセン（ハース）が激怒。第一セクターで全体ファステストを刻んでいたベッテルは、マグヌッセンに妨害される格好となり「何やってんだアイツは」と不満をぶつけた。

チームメイトの苛立ちと呼応するように、ロングラン中にスピンを喫したグロージャンは、コーナリング中に無線で話しかけてきたエンジニアを非難。ハース勢はグロージャンが17番手、マグヌッセンが19番手と大きく沈む結果となった。

陽が指す暑いコンディションの中で2台揃ってトップ10に入れ込んだトロロッソ・ホンダ勢は、人工照明に照らされる状況の中でピエール・ガスリーが10番手、ダニール・クビアトが11番手とやや後退。前のマクラーレン勢及び、ニコ・ヒュルケンベルグ（ルノー）とのギャップは若干開いた。

シンガポールグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間9月21日(土)19時から、公式予選は同22時からマリーナベイ市街地コースで開催される。

2019年F1第15戦シンガポールGPフリー走行2（FP2）リザルト

コンディション

セッション概要

サーキット

F1シンガポールGP特集