
ミスで最前列逃したアントネッリ、取材中に「ん? ちょっと待って!」 “嬉しい誤算”で表情一変
「うん、そうだね……。ん? ちょっと待って! 明日は3番手からスタートするの?」
予選後のインタビューで、悔しさをにじませていたアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)の表情が一転、ほころんだ。
4番グリッドからのスタートを想定していたドライバーズ選手権首位につける20歳のイタリア人ドライバーは、取材中に初めて、一つ前のグリッドから決勝をスタートすることを知った。
マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われた2026年F1第16戦バーレーンGPの予選では、ポールポジション争いにまったく絡めず、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のポールタイムから0.501秒差の4番手に終わった。
落胆の色は濃かった。自身のミスによりトラックリミットに違反したことで、Q2で余計にソフトタイヤを1セット使わざるを得ず、Q3で使えるセットが1セットに限られたためだ。
アントネッリは地面に視線を落とし、右手で頭をかきながら「いやあ、残念だよ。タイヤが1セットしかなくて、大きなプレッシャーがかかる中、できるだけのことはやったけど、もう1セットあれば、間違いなくフロントロウを争えたと思う。ポールは無理だったけどね。今日はマックスが速すぎたから」と振り返った。
一方、インタビューアーから「それでも明日は3番手スタートだし、まだ争える位置にいると思うけど?」と問われると、そこで初めて自身が2列目3番グリッドにつくことを知った。
予選3番手のアイザック・ハジャー(レッドブル)に降格ペナルティが科されるためだと説明されると、アントネッリは「おー、それならそんなに悪くないね!」と声を弾ませ、笑みを浮かべた。
「いいことを教えてくれてありがとう! できる限り頑張るよ」
ハジャーは、今季7基目の内燃エンジン(ICE)投入に伴い5グリッド降格を受ける。これは初日金曜の段階から確定していた。そのため、予選順位は変わらないものの、アントネッリは決勝を3番グリッドから迎える。
予想外の好位置からのスタートを喜ぶ一方、アントネッリは決勝に向けた不確定要素の多さを指摘した。
「2ストップになるのか、3ストップになるのか。デグラデーションはかなり大きくなるだろうし、それに明日は雨の可能性もある。だから、やれることは全部やってみる。明日が楽しみだよ」
2026年F1バーレーンGP予選では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が今季初のポールポジションを獲得。2番手はルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手はアイザック・ハジャー(レッドブル)という結果となった。
決勝レースは日本時間10月4日(日)16時にフォーメーションラップが開始され、1周5543mのマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットを56周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はフジテレビNEXTで生配信・生中継される。