長谷川祐介
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ホンダF1長谷川「事故さえなければアロンソは上位争いをしていたハズ」 F1シンガポールGP 2017《決勝後》

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シーズン最大のチャンスとの意気込みで挑んだF1シンガポールGP、マクラーレン・ホンダはストフェル・バンドーンが今季最高となる7位入賞を果たしチームに貴重な選手権ポイントをもたらした一方で、フェルナンド・アロンソは1周目の不運な事故に巻き込まれリタイヤを強いられた。

ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、好成績が得られるマシンがあっただけにオープニングラップの事故には失望した、と振り返った。長谷川は、3番手まで順位を上げたアロンソがそのままレースを続けていれば、先頭争いができたはずだと考えている。

当のアロンソは「あんな状況じゃ何もできゃしない」と語り不満を述べた。アロンソによれば、コーナリング時のイン側の様子は把握していなかったとの事、本人にしてみれば気づいたらマシンが宙を舞っていた事になる。アクシデントを再調査したスチュワードは、本件を不問にするとの発表を行った。

スタート後にホームストレートでサイド・バイ・サイドになったキミ・ライコネンとマックス・フェルスタッペンが接触、セバスチャン・ベッテルを巻き込みながら1コーナーに滑走した。この多重クラッシュによって、フェラーリの2台とフェルスタッペンが早々にマシンを降りた。

ホンダF1:シンガポールGPを終えて

長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者

スタート直前に降った大雨の影響によって、レースは極めて困難なものとなりました。フェルナンドは素晴らしいスタートを切りましたが、ターン1での不運な事故に巻き込まれてしまいました。最終的には負ったダメージの影響で8周目にリタイヤすることになりました。レースを続けていればフロントランナーと争えたはずですので、チーム全員にとって非常に残念です。

ストフェルのペースには競争力がありました。ライバルへのオーバーテイクを含めて信じられないほど素晴らしい走りをみせてくれました。その結果、今シーズン最高の結果である7位でレースを終えて、チームに貴重なポイントをもたらしてくれました。今日の彼は素晴らしい仕事をしたと思います。

インシデントさえなければ良い順位を得られるだけのパッケージがあっただけに残念ではありますが、1台とは言えトップ10圏内に入れたことは、チームにとって前向きな一歩だったと考えています。


レース結果と詳細についてはF1シンガポールGP決勝結果とダイジェストを参照されたい。

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