
アロンソ、F1ハンガリーGP出走不透明…その分水嶺は―FP1欠場でドルゴヴィッチが代役
アストンマーチンF1チームは、第14戦ハンガリーGPのフリー走行1回目(FP1)において、フェルナンド・アロンソが出走を見送ることを正式に発表した。これは、ベルギーGP終了後に発症した背中の筋肉系の負傷によるもので、現在も治療が継続されている。
チームは声明を通じて、「ベルギーGP後の数日間、フェルナンド・アロンソは背中の筋肉に痛みを抱えており、現在も治療を続けている。そのため、彼は自身の判断でFP1の出走を見送ることにした」と説明した。
FP1でアロンソの代役を務めるのは、チームのリザーブドライバーで2022年のFIA-F2選手権王者フェリペ・ドルゴヴィッチだ。ドルゴヴィッチは今季バーレーンGPでもFP1に出走しており、AMR25をドライブするのは今回が2回目となる。
現行レギュレーションでは、決勝レースへの出走には土曜の予選出走が義務づけられている。そのためアロンソは、少なくともFP2かFP3でマシンに乗り、身体の状態を確認する必要がある。
チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックはFP1に先立ち、「計画としては、FP2からフェルナンドをマシンに乗せるつもり」と説明したが、現時点で正式な決定は下されておらず、チームはFP1終了後に改めてアロンソの状況を評価し、FP2以降の出走について最終判断を下すとしている。
アロンソが身体的なトラブルに見舞われるのは今季2度目だ。第5戦中国GPでは神経の圧迫による痛みを抱え、首にテーピングを巻いた状態で決勝に臨んだ。
44歳を迎えた今シーズン、長年のキャリアで培った経験と技術を武器に戦う一方で、肉体的な限界と対峙する場面も増えてきた。今週末のハンガリーGPで再びグリッドに立つことができるか──アロンソとチームの判断に注目が集まる。