何が原因?人知れずリタイヤしたボッタス「大好きな鈴鹿」での改良C43に期待…早々来日
バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)は2023年F1第16戦シンガポールGPで終始、後方争いに甘んじた挙げ句、残り12周という最終盤に人知れずガレージにクルマを入れリタイヤした。
エステバン・オコンとジョージ・ラッセルのリタイヤは大きくフォーカスされたが、角田裕毅と並びレース進行に影響がなかったボッタスのストップに関しては殆ど光が当てられなかった。一体何が起きたのか?
トラブルについてボッタスは「詳細を調査してるところなんだけど、オーバーヒートを誘発するメカニカルトラブルが出てしまい、予防措置としてクルマを停めなきゃならなかった」と説明した。
またチーム代表を務めるアレッサンドロ・アルンニ・ブラービは「彼のレースは技術的なトラブルによって終わってしまった。何が起きたのか理解するために真相を解明しなければならない」と語った。
レッドブル勢と同じくハードをスタートタイヤに選んだため、レースそのものも厳しい展開を強いられた。
「セーフティカーが入ったタイミングがあまりに悪かった。早すぎたんだ。あの段階でミディアムに履き替えることはできなかった。最後まで保ちっこないからね」
早々に来日したボッタスは、アップグレードされたC43のポテンシャルを引き出しきれなかったマリーナベイ市街地コースとは異なり、お気に入りの鈴鹿サーキットでは更なる競争力を発揮できると考えている。
「今日は僕らの日じゃなかったけど、少なくともアップグレードについては多くを学ぶことができた。僕が大好きな鈴鹿ではアップグレードがもっと効果を発揮するはずだし、パッケージを最適化して、集めたデータをパフォーマンスに繋げていきたい。コースインするのが待ち切れないよ」
2023年F1第16戦シンガポールGP決勝は、カルロス・サインツ(フェラーリ)がポール・トゥ・ウインを飾り、2位にランド・ノリス(マクラーレン)、3位にルイス・ハミルトン(メルセデス)が続く結果となった。
三重県鈴鹿サーキットを舞台とする次戦日本GPは9月22日(金)のフリー走行1で幕を開ける。