レッドブルのセルジオ・ペレスが所有する2023年新設の電動レーシングボート選手権「E1世界選手権」のレースバードのレンダリング
Courtesy Of E1

セルジオ・ペレス、アガグ創設の電動ボート選手権「E1」チームを設立…メキシコ代表チームオーナーとして参戦

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レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスが、来年より新たに始まる電動レーシングボート選手権「E1世界選手権」チームを設立し、メキシコ代表チームオーナーとして参戦する事が明らかになった。

このシリーズは同じく電動モータースポーツのフォーミュラE世界選手権及びエクストリームEシリーズの創設者であるアレハンドロ・アガグの発案により設立されたもので、ペレスのチームは2023年に予定されるシリーズ初年度の12台の内の1台としてエントリーする。

使われるのはシングルシーターのようなステアリングホイールとペダルを備える一人乗りの電動艇「レースバード(RaceBird)」だ。オーストリアのKreisel Electric社製バッテリーと米国のMercury Racing社製の船外機を搭載し、水面から浮かび上がるように水面を駆け抜ける。

最高出力は150kW(200馬力)で、レーシングスピードは50ノット(時速約92km)に達すると予想されている。

電動ボート選手権「E1」の革新的な電動フォイリング・レースボート「レースバード」Courtesy Of E1

電動ボート選手権「E1」の革新的な電動フォイリング・レースボート「レースバード」

アガグとペレスの関係は深い。ペレスはアガグがチーム代表兼オーナーを務めていたバルワ・アダックスチームから2010年のGPシリーズ(現F2)に参戦し、チャンピオンシップ2位に輝いた。

ペレスは「アレハンドロと関係があった事から、彼の取り組みや彼が関わる選手権シリーズについてはずっと、注意深く見守ってきたんだ。より持続可能なモータースポーツというものを推進することで彼が成し遂げた事は称賛に値すると思う」と語った。

「世界的な舞台でメキシコのレーシングチームが見られるのは素晴らしいことだし、レースバードでのレースがどうなるのか本当に楽しみだよ」