フェラーリF14Tを駆るフェルナンド・アロンソ、2014年F1シンガポールGPにて
Courtesy Of Ferrari S.p.A.

サンタンデール銀行、フェラーリと再び提携…5年ぶりにF1復帰

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サンタンデール銀行は12月21日、F1世界選手権に参戦するスクーデリア・フェラーリとのスポンサー契約を発表した。スペイン最大手の商業銀行グループは跳馬の”プレミアム・パートナー”として5年ぶりにF1に復帰する。

これに伴い同行のロゴがマシンやキャップ、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツが着用するレーシングスーツに掲げられる。また同行は、2030年までにカーボンニュートラルの達成を目指すチームの取り組みを支援していく。

バンコ・サンタンデールは2007年にF1に参入。2010年から2017年までフェラーリと提携していた。

サンタンデールのアナ・ボティン常勤会長は「再びフェラーリと協力し、環境に配慮した取り組みを支援できる事を本当に嬉しく思う」と語った。

「我々は気候変動に対する取り組みに全面的にコミットしており、欧州最大の自動車金融プロバイダーとして、自動車業界のグリーン化を支援していきたいと考えている。フェラーリとの新しいパートナーシップは、我々が持つ共通の目的を達成していく上で大きな力となる事だろう」

またフェラーリのジョン・エルカーン会長は「責任ある銀行業務に取り組み、再生可能なエネルギーファイナンス及び、ESG(環境・社会・ガバナンス)アドバイザリーサービスの分野で世界的なリーダーシップを発揮しているサンタンデールのようなグローバル金融機関と再び提携できることを光栄に思う」と述べた。

「2030年までにカーボンニュートラルを実現するという目標を達成していく上で、彼らと協力する事を楽しみにしている。我々は技術革新を進めるF1が、我々の業界、ひいては社会全体に利益をもたらすと信じている」

F1は過去71年間に渡り、空力からブレーキに至るまで様々な技術開発の実験場としての役割を果たし、自動車産業界のCO2排出量削減に貢献してきた。

現行の1.6リッターV6ハイブリッド・ターボエンジンが導入された2014年以降、F1マシンの燃費は50%も向上した。更に2026年には100%持続可能な先進燃料を使用する次世代ハイブリッドパワーユニットが導入される。

なお現在、フェラーリのマシンに高らかと掲げられているフィリップモリス・インターナショナルの「ミッション・ウィノウ」キャンペーンに関しては、来年、タイトルスポンサーから外れる可能性が取り沙汰されている。