激しい火花を散らしながら夜のバーレーン・インターナショナル・サーキットを駆け抜けるレッドブル・ホンダ、2020年F1サクヒールGPcopyright Red Bull Content Pool

ラッセル、堅実な走りでフェルスタッペン抑え最速連取!ホンダ全車TOP9 / F1サクヒールGP《FP2》結果とダイジェスト

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闇夜に照らされたバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラック。2020年F1第16戦サクヒールGP金曜2回目のフリー走行が現地12月4日(土)に行われ、メルセデスW11を駆るジョージ・ラッセルがミスのない走りでセッションをまとめ上げて54秒713を刻み、FP1に引き続き全体のトップタイムを記録した。

2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。最速ラッセルに0.128秒と迫ったが、その一方で後続3番手のセルジオ・ペレス(レーシングポイント)に1000分の25秒差まで詰め寄られた。

メルセデスW11を駆るジョージ・ラッセル、2020年F1サクヒールGP フリー走行1にて
© Daimler AG

メルセデスのレギュラードライバー、バルテリ・ボッタスは11番手と隊列に飲まれた。コロナ陽性で欠場のルイス・ハミルトンに代わり、ブラックリーのチームを先導する役目を担うボッタスは、一旦はラッセルをコンマ2秒凌ぐ最速タイムを刻んだもののトラックリミットで抹消となり、その後のプッシュラップではトラフィックに捕まるなどまとめ切れなかった。

つまり、レッドブル・ホンダとメルセデスとの差はタイムシートの見た目以上に大きく、王者ハミルトン不在にも関わらずパワー不足を理由に優勝のチャンスが乏しいとしていたフェルスタッペンの懸念が的中した格好と言える。

もう一台のRB16を駆るアレックス・アルボンはチームメイトから0.17秒遅れ、エステバン・オコン(ルノー)に先行を許す5番手に留まった。

レッドブル・ホンダの2人は共に「アンダーステアが酷い」とクルマの改善点を訴えており、明日までに解決できるかどうかが注目される。状況の改善が見られない場合、フェルスタッペンが予選5番手に留まったモンツァの再現もあるかもしれない。

とは言え、ホンダF1パワーユニット勢という括りで見れば、ダニール・クビアトが6番手、ピエール・ガスリーが9番手とアルファタウリが好調を維持。全4台がTOP9に並ぶ結果となった。

FP1と角田裕毅がポールポジションを獲得したF2予選を経て、予選・決勝と同時刻帯のプラクティス2は現地20時30分より、気温24.4℃、路面26.4℃のドライコンディションでスタートした。砂漠の只中にあるこのサーキットでは、時折予測不能な突風がマシンを襲う。

FP1でダブルTOP10に並んだスクーデリア・フェラーリは苦難の90分間を過ごした。シャルル・ルクレールは開始早々の計測ラップ中にメカニカルトラブルを訴えピットに。メカニック達はフロアを外し、ドライブシャフトの修復作業に取り組んだが時間内には間に合わず、ルクレールは走行僅か2周の20番手最下位に終わった。

もう一台のSF1000は最後まで周回を続けたもののセバスチャン・ベッテルはリアの不安定に苦しめられ、2度に渡って派手な360度スピンを喫した。2度目の際は、間一髪のところでケビン・マグヌッセン(ハース)とのクラッシュを避ける格好で、フェラーリでのラスト2戦を迎えるドイツ人ドライバーは最後までタイムをまとめ切れず16番手でヘルメットを脱いだ。

散々な本家フェラーリとは対照的に、跳馬製パワーユニットを搭載するアルファロメオはキミ・ライコネンが12番手、アントニオ・ジョビナッツィが13番手と、Q3進出を射程に入れようかというポジションで初日を締め括った。

マクラーレン勢も苦しい時間を強いられた。フロアの損傷が疑われたランド・ノリスはパワーユニットに、カルロス・サインツはギアボックスに問題を抱えて2台共に走行時間をロス。計画されていたプログラムを消化できないままに、サインツが10番手、ノリスは17番手でクルマを降りた。

2度のF1ワールドチャンピオンの孫、ハースF1チームのピエトロ・フィッティパルディはFP1で僚友ケビン・マグヌッセンに0.947秒という大きな遅れを取ったが、2回目のセッションではギアを上げ、来季IMSAに転向するチームメイトから0.372秒落ちの18番手タイムを残した。

その一方でもう一人の新人、ウィリアムズのジャック・エイトケンはチームメイトとの差を詰める事はできず、ニコラス・ラティフィから0.476秒遅れの19番手で初日を終えた。

2020年F1第16戦サクヒールグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間12月5日(土)23時から1時間半の日程で開催される。

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