
ホンダ、予選を前にメルセデスを抑え1-3番手!フェルスタッペンが最速 / F1サクヒールGP《FP3》結果とダイジェスト
2020年 F1第16戦サクヒールGP土曜3回目のフリー走行が現地12月5日に1時間に渡って行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが54秒064を記録。2番手につけたメルセデスのバルテリ・ボッタスを0.206秒差で退けタイムシートのトップに立った。
3番手にはトップから0.363秒遅れでアルファタウリのピエール・ガスリーが続く結果となり、ホンダF1エンジン勢が公式予選前最後のプラクティスで1-3番手を飾った。なおアレックス・アルボンは6番手と冴えないが、他の上位勢とは異なりソフトではなくミディアムタイヤでの計測だった。
グランプリ2日目を迎えた現地サクヒールは晴れ、予選結果を占うセッションは気温25℃、路面30℃のドライコンディションで”静かに”スタートした。
セッション開始15分が経過するまでの間にコース上に出たのは、ピエトロ・フィッティパルディ(ハース)のみ。51号車ハースVF-20は2日目を前に、今季3基目のCE(コントロール・エレクトロニクス)並びにES(バッテリー)の投入を受けた。決勝ではグリッドペナルティが科せられる。
2度に渡って世界の頂点に立った”伝説の名”を持つ24歳のブラジル人ドライバーは、ソフトコンパウンドのみを履いて21周を重ね、僚友ケビン・マグヌッセンとのタイム差を前日よりも更に縮める0.319秒差の19番手でヘルメットを脱いだ。
今週末にデビュー戦を迎えるもう一人のドライバー、ウィリアムズのジャック・エイトケンもスピードを伸ばしてきた。25歳の英国人ドライバーは、今季唯一のルーキーである僚友ニコラス・ラティフィに0.177秒と迫る20番手タイムを刻んだ。
圧倒的なパワー不足を理由に、アウタートラックでの苦戦が予想されるフェラーリは初日の低迷を挽回できず、シャルル・ルクレールが13番手、セバスチャン・ベッテルが15番手に終わった。
なお跳馬のメカニック達はチェッカーフラッグを前に、ベッテルのSF1000のエンジンカバーを取り外してパワーユニット交換に取り組んだ。予選に向けた予防措置との事だが、理想的な状況でない事は間違いない。
フィールド全体は初日よりも更に接近し、7番手のジョージ・ラッセル(メルセデス)から15番手ベッテルまでの9台が0.19秒という僅差にひしめき合った。予選が混乱を伴う大激戦となる事は疑いない情勢だ。
2020年F1サクヒールグランプリ公式予選は、日本時間12月6日(日)2時から全3ラウンド、計1時間に渡ってバーレーン・インターナショナル・サーキットのアウタートラックにて行われる。