マイクの前でメディアの質問に答えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2020年
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2戦連続で信頼性欠いたホンダPU「一連の問題に関してはチームとして議論し合った」とフェルスタッペン

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レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2020年FIA-F1世界選手権第10戦ロシアGPに先立って抱負を語った。昨年のレースでは予選4番手を獲得し、エンジン交換ペナルティのために9番グリッドからスタート。決勝では優勝のルイス・ハミルトンから14秒遅れの4位でフィニッシュした。

モンツァとムジェロのイタリア2連戦を失意のDNFで終わた事で、フェルスタッペンはドライバーズランキングでバルテリ・ボッタスに2位の座を許すと共に、首位を走るルイス・ハミルトンとの差を80ポイントにまで拡大させる事となった。

ホンダ製F1パワーユニットを搭載するRB16は、エンジンモード制限が導入されたイタリアGP以降の過去2戦連続でトラブルに見舞われており、その信頼性を疑問視する声が上がっているが、フェルスタッペンはソチでのレースを前に「一連の問題に関してはチームとして議論し合った」等として、過去を振り返らずに前を見据えるべきだと主張した。

マックス・フェルスタッペンF1ロシアGPに向けて

3連戦を終えて一息つき、次はロシアGPです

チームのみんなの事を思うと休暇が取れて良かったけど、僕はムジェロのレースで1周も走り終えていなから、早くレースがしたくて溜まらない。

表彰台に乗れる以上のチャンスがあったはずだから、こうした形でレースウイークエンドを終える事になってしまったのは残念だけど、もう終わった事だから過去のものとして前を向く必要がある。

もちろん、一連の問題に関してはチームとして話し合ったし、すべてのレースであらゆる可能性を懸けて戦えるように、全員が同じ方向を向いて努力している。

ムジェロに関しては、マシンの進歩もあったと思うし、アレックスが初めて表彰台に上ったのも良かった。僕らは勝利と表彰台のために戦う事を止めはしない。

ソチで注目すべきポイントは?

ソチは簡単にはいかないだろうね。ロングストレートが多いから、これまでのところ僕らにとって好ましいタイプのコースじゃなかったし、すぐ背後には接戦を繰り広げる中団グループが控えている。

このコースは珍しい事に、ほとんどのコーナーが90度でかなり独特だから、ストレートに至る直前のコーナーからの脱出速度を最大化する事が重要で、そのためには特に低速コーナーのセットアップを上手く決める必要がある。

オーバーテイクするのが簡単じゃないから、今週末はあまり追い抜く必要がないように、まずは予選で出来る限り良い結果を残したいと思ってる。


ロシアGPの舞台となるのは五輪会場の跡地に建設された1周5,872mのソチ・オートドローム。コーナー数は16で、平均速度は時速210kmほど。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、ルイス・ハミルトンがポールシッターのシャルル・ルクレールを打ちのめして優勝を飾り、2位にバルテリ・ボッタスと、メルセデスがソチ無敗記録を更に更新する結果となった。

F1ロシアGPは、日本時間9月25日(金)17時からのフリー走行1で幕を開ける。

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