オランダGPのピットウオールに座るレッドブルのクリスチャン・ホーナー
Courtesy Of Red Bull Content Pool

騒然のF1予算ルール違反疑惑…レッドブル、財務遵守に「大いに自信を持っている」

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理論的にはタイトル剥奪もあり得るという点でパドックを騒然とさせている予算上限違反疑惑について、レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナー代表は財務レギュレーション遵守に自信を示した。

国際自動車連盟(FIA)による会計監査報告を翌週に控えたF1シンガポールGP開幕当日の朝、レッドブルとアストンマーチンが2021年に課された1億4500万ドルのコストキャップに違反した可能性があると非英語圏メディアが相次いで報じた。

いずれも超過額が予算上限の5%未満、いわゆる「マイナー・オーバースペンド・ブリーチ(軽度予算違反)」と見られているが、違反した場合はコンストラクターポイントの剥奪やドライバーズポイントの減点、出場停止、空力テスト制限や予算上限の引き下げなどの罰則が科される可能性がある。

Sky Sportsとのインタビューの中で違反があったと認識しているかと尋ねられたホーナーは「そういった事があったとは全く認識していない」と答えた。

「全ての収支計算書を提出し終えたのは3月のことだった。つまりFIAの精査は長く、今もそのプロセスの最中だ。彼らは適切に処理を行っているところで、来週半ばには監査証明書が発行される事になるだろう」

ホーナーは更に「提出後に明確化が行われていることからも分かる通り、プロセスは未熟だ」と述べ、施行されたばかりのルールであるために不備や不明確な部分があるのは致し方なく、最終監査前にライバルたちから疑いの目が向けられるのはやむを得ないとも主張した。

「このレギュレーションは新しく非常に複雑であるため、ルールの解釈や適用方法に関して各チームが主観的になるのは避けられない」

「この点に関しては年月が経つにつれて整理されていくと確信している」

「我々は提出書類に大いに自信を持っている。先程も述べたようにFIAによる監査プロセスは現在進行中だ。噂が絶えることはないだろう」

曰く、監査証明書の発行はこれまでに3度に渡って延期されてきた。ホーナーによると、証明書はF1日本GPを前にした10月5日(水)に発行される予定だ。

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