インタビューに応じるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2022年7月21日F1フランスGP
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レッドブル、F1オーストリアでの不調原因を特定…RB18は今もフェラーリに対して劣勢、とフェルスタッペン

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レッドブルはフェラーリに完敗したオーストリアGPでの不調の原因について特定したようだ。マックス・フェルスタッペンによるとパッケージとセットアップ、そしてタイヤによる複合的な要因だったようだ。

フェルスタッペンは金曜の予選でポールポジションを獲得し、土曜のスプリントでは優勝を果たしたものの、日曜の本レースではタイヤのデグラデーションに悩まされ、コース上で3度に渡ってシャルル・ルクレール(フェラーリ)にオーバーテイクを許した。

チームはホームレースでの敗戦を経て問題の究明に取り組んだ。RaceFansによるとフェルスタッペンはF1第12戦フランスGPを前に「タイヤだけの問題じゃなかったと思う」と説明した。

「クルマのセットアップにも問題があったと思う。それにクルマのパッケージも適切じゃなかったって事が分かったんだ」

「だから、その点に関して学んだ事を活かして競争力を更に高めていければって思ってる」

オーストリアGPではスプリントフォーマットが適用されたため、チームがセットアップのフィックスに掛けられる時間はオープニング・セッションの僅か1時間のみだった。

これについてフェルスタッペンは「理想的ではない」と認めた上で、「かなり慌ただしかったし、週末が終わる頃にクルマが期待していたものとは違う事が分かった」と語った。

フェルスタッペンはポール・リカール・サーキットで行われる今週末のF1フランスGPを前に6勝を挙げ、ルクレールに38ポイント差のランキング首位をキープしているものの、クルマの素地としてはフェラーリの方が依然として優位にあると考えている。

フェルスタッペンは過去11戦の中で、自分達がライバルを「圧倒」するような週末はなかったとして「まだフェラーリを追いかけ、挑戦する側にいるような気がしている」と述べ、依然として車両重量が足を引っ張っているとの考えを示し、開発競争で手を緩める事はできないと気を引き締めた。

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