夜のロサイル・インターナショナル・サーキットを走行するメルセデスのルイス・ハミルトン、2021年11月20日F1カタールGP予選にて

ハミルトン初代PP!フェルスタッペン窮地も「敵の直線速度は低下気味」とレッドブル / F1カタールGP《予選》結果とダイジェスト

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FIA-F1世界選手権20戦カタールGPの公式予選が11月20日に行われ、メルセデスのルイス・ハミルトンが全セクターで最速を叩き出す1分20秒827を記録。9戦ぶりのポールポジションを獲得すると共に、ロサイル・インターナショナル・サーキットでの初代ポールシッターに輝いた。

2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。タイトル争いのライバルに対して0.455秒という大差で敗北した。チームメイトのセルジオ・ペレスに至っては11番手でのQ2敗退と、チームとしては窮地に立たされたとも言えるが、14点差のポイントリーダーは何も諦めてはいない。

予選を終えて声援に応えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年11月20日F1カタールGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

予選を終えて声援に応えるレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年11月20日F1カタールGPにて

予選後のグリッドインタビューに応えたフェルスタッペンは「ペースがなかった。チェコ(ペレス)はQ3にすら進めていないし、いつもより少し苦戦してるけど、それでも2番手なんだから勝負はまだこれからだ。分からない事だらけだから、兎に角、スタートに集中して状況を見極めるしかない」と前を向いた。

また、チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「ルイスの最後のラップは驚異的だったが、彼らのストレートライン速度は少しずつ落ちてきていて、今は我々と似たようなレベルだ。ルイスはターン6・7で全てを稼ぎ出していた」と述べ「明日はターン1に向けてのスタートでチャンスがある」と付け加えた。

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とは言え圧倒的に不利な状況は変わらない。レーシングライン側ではない偶数列グリッドの路面はダスティーでグリップ不足が予想される。また、オーバーテイクが困難と見られているため、決勝で挽回するには2台を駒に戦略を駆使する必要があるものの、肝心のペレスは中団に沈んだ。

FP2とFP3を連取しながらも3番手に留まったバルテリ・ボッタス(メルセデス)の次のコメントが全てを物語っている。

「僕とルイスはクリーンサイドからのスタートだ。グリップが良い事を願うよ。僕らはマックスに対して2台で戦う事になる。楽しみだ」

レッドブルが厳しい結果に終わった一方、同じホンダF1パワーユニットを搭載するアルファタウリは望み得る最上に近いグリッドを手にした。

角田裕毅はQ3進出を果たし、エステバン・オコン(アルピーヌ)とセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)を退け8番手を獲得した。ピエール・ガスリーはターン15の縁石に乗り上げた瞬間に右フロントタイヤのパンクに見舞われる不運で予選を終えたものの、100分の3秒差でフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を抑える中団最速となる4番手をマークした。

レッドブルと同じ様に、マクラーレンとフェラーリもチームメイト間で明暗が分かれた。

ランド・ノリスは6番手と健闘したが、ダニエル・リカルドは14番手でQ2敗退に終わった。またカルロス・サインツは7番手タイムでノリスに迫ったが、シャルル・ルクレールは13番手でQ2ノックアウトを喫した。

午前のFP3に引き続き現地ドーハは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温26℃、路面29.6℃、湿度66.4%のドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリは初開催で過去のデータがないロサイルに対し、ハード(白色)にC1、ミディアム(黄色)にC2、ソフト(赤色)にC3と、最も硬いレンジのコンパウンドを投入した。

トラックリミットはターン2・7・16の出口に設定された。各箇所にある紫/白の縁石に触れていれば問題ないが、これを乗り越え離れるとコース域外走行と見なされタイムが抹消された。ターン16に関しては翌周のタイムも合わせて取り消された。

予選Q1:唯一ミディアムを履いたガスリー

エントリーした全20台で争われるQ1では、ハースの2台が先陣を切ってコースに向かった。

FP1でのコースオフが引き金となり、モノコックとパワーコントローラーの交換を余儀なくされFP2とFP3を失ったニキータ・マゼピンは、チームに感謝の言葉を告げて計測に向かったものの、フロントウイングの左翼端板を落として早々にピットへと戻り、最終的には19番手タイムを残した僚友ミック・シューマッハから2.452秒遅れの20番手最下位に終わった。

最終アタックでは最終ターン16を前に大渋滞が発生した。路面のインプルーブは大きく、後半はタイムシートが慌ただしく入れ替わった。

ガスリーは唯一、ミディアムタイヤで計測を行い、角田裕毅に次ぐ8番手でQ2進出を決めた。トップ通過はハミルトン。2番手にはフェルスタッペンが続いた。レッドブル・ホンダは1セットのみ新品を使って1ランのみ消化した。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.901 6
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:21.996 + 0.095 6
3 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:22.016 + 0.115 8
4 カルロス・サインツ フェラーリ 1:22.304 + 0.403 9
5 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:22.398 + 0.497 6
6 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:22.422 + 0.521 6
7 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:22.458 + 0.557 6
8 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:22.535 + 0.634 8
9 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:22.549 + 0.648 9
10 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:22.551 + 0.650 9
11 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:22.565 + 0.664 6
12 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:22.688 + 0.787 8
13 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:22.742 + 0.841 9
14 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:22.839 + 0.938 7
15 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:22.863 + 0.962 10
16 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:23.156 + 1.255 9
17 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:23.213 + 1.312 10
18 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:23.262 + 1.361 8
19 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:23.407 + 1.506 9
20 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:25.859 + 3.958 9

予選Q2:ペレスがまさかの敗退

メルセデス、レッドブル・ホンダ、フェラーリ、マクラーレンの計8台はミディアムを履いてコースに向かった。ボッタスとサインツを除いて他は全て、2セット目にソフトを履いた。

1セット目のミディアムで暫定12番手とノックアウト・ゾーンに沈んだペレスは、ソフトタイヤでQ3進出を目指したものの、0.105秒足らず11番手で衝撃の敗退を喫した。レッドブルとしては、決勝でメルセデス勢とやり合う上で欠かせぬ駒を失った形だ。

僚友サインツがミディアムでの突破を果たしながらも、ソフトを履いて13番手でノックアウトしたルクレールは「何が起きていたのか全く分からない」とショックを受けた様子を見せた。

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.682
2 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:21.728 + 0.046 14
3 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:21.894 + 0.212 12
4 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:21.984 + 0.302 12
5 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:21.991 + 0.309
6 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:22.012 + 0.330 12
7 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:22.058 + 0.376
8 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:22.146 + 0.464 15
9 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:22.216 + 0.534 15
10 カルロス・サインツ フェラーリ 1:22.241 + 0.559
11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:22.346 + 0.664 12
12 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:22.460 + 0.778 15
13 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:22.463 + 0.781
14 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:22.597 + 0.915 15
15 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:22.756 + 1.074 16

予選Q3:他を圧倒したハミルトン

先頭で計測に向かい、第2・3セクターで100分の8秒ずつ稼いだハミルトンがフェルスタッペンを交わして暫定ポールに立った。その後ろにはボッタスとガスリーが続いた。角田裕毅は中古を履いた4台の中で2番目となる暫定8番手に付けた。

ハミルトンは最終アタックでも先陣を切った。一方のフェルスタッペンは路面からのアドバンテージをギリギリまで搾り取るべく、最終走者となる事を選んだが、ハミルトンには届かなかった。

2021年 F1カタールグランプリ決勝レースは、日本時間11月21日(日)23時にスタート。1周5,380mのロサイル・インターナショナル・サーキットを57周する事でチャンピオンシップを争う。

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:21.901 1:21.682 1:20.827 18
2 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:21.996 1:21.984 1:21.424 18
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:22.016 1:21.991 1:21.478 20
4 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:22.535 1:21.728 1:21.640 19
5 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:22.422 1:21.894 1:21.670 18
6 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:22.839 1:22.216 1:21.731 21
7 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:22.304 1:22.241 1:21.840 21
8 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 1:22.458 1:22.058 1:21.881 18
9 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:22.565 1:22.012 1:22.028 18
10 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:22.549 1:22.146 1:22.785 21
11 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:22.398 1:22.346 12
12 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 1:22.551 1:22.460 15
13 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:22.742 1:22.463 15
14 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:22.688 1:22.597 15
15 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:22.863 1:22.756 16
16 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:23.156 9
17 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:23.213 10
18 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:23.262 8
19 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:23.407 9
20 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:25.859 9

コンディション

天気
晴れ
気温
26℃
路面温度
29.6℃

セッション概要

グランプリ名
F1カタールGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
ロサイル・インターナショナル・サーキット
設立
2004年
全長
5380m
コーナー数
16
周回方向
時計回り

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