スクーデリア・トロロッソのチームマネージャーを務めるグラハム・ワトソンと話し込む副テクニカルディレクターのジョディー・エジントン
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テスト2日目…快調に周回を重ねるトロロッソ、深まるSTR14への理解と満足感

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スクーデリア・トロロッソの副テクニカルディレクターを務めるジョディ・エジントンは、19日のF1バルセロナ合同テスト2日目を振り返って、今季マシン「STR14」への理解が深まっていると述べ、これまでのテストの進捗状況に高い満足感を示した。

「パワーユニットは今日も一日を通してかなり順調に機能してくれた」とエジントン。「そのおかげで、マシンの挙動に関わる重要なテスト項目をたくさん検証することができ、短中期的に解析していくべき内容の方向性が明確になった」

「優先事項は、今後も引き続きマシンのさまざまな部分の特性を把握する事と、走行距離を蓄積する事の2点だ。そのため現時点ではさほどパフォーマンスレベルに注目していないが、今日の改善レベルには満足している」

この日は新人アレックス・アルボンが走行を担当。伊ミサノ・サーキットでのシェイクダウンの際に数周走っているとは言え、今日がF1公式デビュー。コースインした直後のアウトラップでいきなりスピンを喫する場面もあった。

しかしながらその後は快調にラップを重ねて、最終的に132周もの距離を走破。C4タイヤでマークした1分19秒301は、4番手タイムとなった。この日100周を超える距離を走ったのは、アルボンと最速を刻んだフェラーリのシャルル・ルクレール2名のみであった。

「アレックスにとっては今日がF1マシンでの初めての本格的な走行だった」エジントンは、アルボンのスピンはやむを得ないものであったとの見解を示した。

「彼にとって実りある楽しい一日になったはずだ。公平に言えば、インスタレーションで起きた小さな問題は彼のせいではない。気温が低い難しいコンディションだったからね」

「それでも、走り出してからはすぐさまマシンやコースコンディション、タイヤの感触を掴んでいた。その後はどんどん自信を深めていったようで、かなりのラップを走行して予定していたプログラムを全てこなしてくれた」

「明日はアレックスの作業を引き継いでダニールが再びテストを継続する。2019年パッケージの理解を深めていくのが楽しみだ」

バルセロナ合同テスト3日目のセッションは2月20日(水)現地午前9時、日本時間午後17時からスペインのカタロニア・サーキットでスタートする。