レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトン、2019年F1ブラジルGP予選トップ3会見にて
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今季のフェルスタッペンは6冠を獲得したハミルトンよりも傑出していた、とジョリオン・パーマー

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元F1ドライバーで、現在はコラムニストの地位を確立しているジョリオン・パーマーは、2019年シーズンの最優秀ドライバーとして、全レース入賞で6度目のタイトルを獲得したメルセデスのルイス・ハミルトンではなく、ドライバー選手権3位のレッドブル・ホンダ、マックス・フェルスタッペンを選んだ。

2017年シーズン中にルノーを去ったジョリオン・パーマーは、その後BBCの一員として、元F1ドライバーという立場から数多くの分析記事を執筆。最終アブダビGPを終えて2019年度のベスト5ドライバーを発表し、1位にフェルスタッペン、2位にハミルトン、3位にシャルル・ルクレール、4位にカルロス・サインツ、そして5位にセルジオ・ペレスを選出した。

「今シーズン最高のドライバーを選ぶという点において、ハミルトンとフェルスタッペンが候補に挙がるのは必然だった」とジョリオン・パーマー。BBCスポーツのコラムの中で、フェルスタッペンを年間最優秀ドライバーに選んだ理由を説明した。

「チャンピオンを制覇したのはハミルトンだが、彼らのどちらか一人を選ばなければならないとすれば、私はフェルスタッペンを選ぶ」

「彼は無慈悲とも言うべき速さと一貫した高いパフォーマンスを発揮し、その結果として、チームメイトを務めていたピエール・ガスリーは、夏休みを終えるとレッドブルからトロ・ロッソへの降格を命じられてしまった。レッドブルがフェルスタッペンと同レベルで活躍できる人物を必至に探し回る中、かつてガスリーに掛けられていたプレッシャーは、今や後任のアレックス・アルボンに向けられている」

「シーズン序盤のオーストリアGPで勝利を収めた時、フェルスタッペンは1周目を終えてチームメイトの後方を走っていたにも関わらず、最終的にはガスリーを1周遅れにして勝利を飾った。ガスリーはブレンドン・ハートレーとダニール・クビアトに対して圧倒的優位を示したドライバーであるにも関わらずだ」

「3回の優勝、極めて少ないミス、そしてフェラーリとメルセデスに対して絶え間なく苦痛を与え続けてきたという事実は、フェルスタッペンが如何に優れていたかを示している。彼のマシンは絶対的なペースという点では遅く、また、ある時点においてはイタリアチーム(フェラーリ)の各ドライバーに完敗していたにも関わらず、結果的には跳馬の2台を快調に抑え、選手権3位でシーズンを終えたのだ」

「フェルスタッペンの唯一にして大きなマイナス点は、本来であればハンガリーに続いてメキシコでもポールポジションを獲得できるはずであったものの、黄旗が出ているにも関わらず減速しないという向こう見ずなドライビングによってそれが台無しになってしまった事だろう。とは言え、彼はそこで再び勝利を収めた」

「その他には、ベルギーGPでのターン1でもっと注意を払うことができたとも言えようが(スタート直後にアルファロメオのキミ・ライコネンと接触。サスペンション周りを破損したためコントロールを失い、オー・ルージュの中程でクラッシュを喫しリタイヤした)、それを除けば、フェルスタッペンのシーズンは完璧だった」

ジョリオン・パーマーはハミルトンを次点とした理由について、ブラジルGPでのファイナルラップでアレックス・アルボンに衝突した事と、ドイツGPでラップをリードしながらも単独でコースオフを喫して優勝を逃した事の2点を挙げた。