ピットレーンを歩くルイス・ハミルトン(メルセデス)、2024年12月6日(金) F1アブダビGP FP2(ヤス・マリーナ・サーキット)
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

F1アブダビGP:ノリスとハミルトンの接触未遂に「行き違い」判断、新人ハジャーに罰金処分

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2024年12月6日に行われたF1最終第24戦アブダビGPの初日セッションでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とアイザック・ハジャー(レッドブル)の2名が別件でスチュワードの調査対象となり、このうちハジャーに処分が下された。

ハミルトンはオープニングセッションの中盤、レーシングライン上を低速で走行しながら最終ターン16に向かう際、フライングラップに入るランド・ノリス(マクラーレン)を急制動させる場面を引き起こした。このインシデントについて、デレク・ワーウィックを含む4名の競技審判団による聴聞会が行われた。

審議の結果、スチュワードはこれを「ドライバー間のちょっとした行き違い」と判断し、ハミルトンの走行は「不必要な妨害行為」には該当しないと結論づけた。

調査報告によれば、コーナーのイン側には当時、追い越し可能なスペースが確保されており、ノリスにはイン側に進路を取ってハミルトンを交わす選択肢もあった。しかし、ノリスがそうせず、ハミルトンの側に留まったのはハミルトンの動きが予測できなかったためとされた。

ハミルトンがアタックラップ直前であれば、急な進路変更が予測される状況だった。

一方、マックス・フェルスタッペンに代わってFP1に出走したハジャーは、ピットレーンの速度制限を8.2km/h超過。この違反により、レッドブルに900ユーロ(約14万2,700円)の罰金が科された。ヤス・マリーナ・サーキットのピットは時速80kmに制限されている。

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