2025年FIA-F1世界選手権第6戦マイアミGPのスプリントに向けた予選が、現地時間5月2日にマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリがキャリア初となるスプリント・ポールポジションを獲得した。レッドブルの角田裕毅は18番手に終わった。

18歳のイタリア人ドライバー、アントネッリは、自身初走行となるマイアミで、僚友ジョージ・ラッセルが5番手に留まる中、1分26秒482を記録。オスカー・ピアストリ（マクラーレン）をわずか0.045秒上回り、本予選を含めたすべての形式を通して史上最年少ポールシッターとなった。3番手にはランド・ノリス（マクラーレン）が続いた。

フェルスタッペンは4番手、角田は不運18番手

マックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、SQ3で唯一、2度のアタックを行ったが、アントネッリから0.255秒遅れの4番手にとどまった。一方、チームメイトの角田はSQ1で敗退。残り2分の時点でノックアウトゾーンに沈んでいたが、チェッカーフラッグに間に合わず、最終ラップを走ることなく18番手で予選を終えた。

角田はインラップ中のフェルスタッペンとの間隔を確保しようとペースを落とした結果、計測のチャンスを逸した可能性がある。なお、ヘルメットに何らかのトラブルが発生し、交換を求める場面も見られた。

フェラーリ勢は不発、アルボンは中団最上位

フェラーリ勢はシャルル・ルクレールが6番手、ルイス・ハミルトンが8番手と、ポール争いの蚊帳の外に置かれた。両者のタイム差は0.222秒と僅差だったが、いずれも上位3台には及ばなかった。

ウィリアムズ、レーシング・ブルズ、アストンマーチンの各チームは、チーム内で明暗が分かれた。

ウィリアムズのアレックス・アルボンは中団勢最上位となる8番手をマーク。一方、カルロス・サインツはターン11でロックアップに見舞われ、ノータイムで15番手に終わり、SQ2敗退を喫した。

レーシング・ブルズ勢は、アイザック・ハジャーが8番手と健闘したが、リアム・ローソンは14番手に留まった。

アストンマーチン勢は、フェルナンド・アロンソが10番手に滑り込んだ一方で、ランス・ストロールは16番手に沈んだ。

ドゥーハンとベアマンも計測叶わず

角田と同様に最終アタックの機会を逃したジャック・ドゥーハン（アルピーヌ）は17番手でSQ1敗退。「そんなの許されない！」と無線で激怒し、ピットアウトのタイミングに関するチームの判断に不満をぶつけた。

FP1でクラッシュしたオリバー・ベアマン（ハース）もSQ1で最終ラップに入れず、最下位となる20番手に終わった。ハースのチームメイトであるエステバン・オコンは12番手。ニコ・ヒュルケンベルグ（ザウバー）は11番手と健闘した。

スプリントレースは日本時間5月4日(日)29時にフォーメーションラップが開始され、1周5,412mのマイアミ・インターナショナル・オートドロームを19周する事でチャンピオンシップポイントを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。

2025年F1第6戦マイアミGPスプリント予選リザルト

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