
角田裕毅「”インテリ”なクルマが…」と皮肉―18番手不発の真相、意思疎通にも苦言
2025年5月2日(金)に行われたF1第6戦マイアミGPのスプリント予選で、角田裕毅(レッドブル)は昇格後初めてグリッド争いの第1ラウンド(SQ1)で敗退し、18番手に終わった。チェッカーフラッグに間に合わず、最終アタックに入ることすらできなかった。
ピットアウト直後のオリバー・ベアマン(ハース)との交錯の影響もあり、角田は最初のアタックで決定的なタイムを出すことができず、ノックアウト・ゾーンに沈んだ。加えて、ヘルメットにトラブルが発生し、交換を求める場面も見られた。
全てを懸けた最終アタックに向けては、バックストレート上で前を走る僚友マックス・フェルスタッペンとの間隔を確保しようとペースを落とすようなシーンも見られたが、フェルスタッペンはそのままピットに戻り、角田は時間内にラインを越えることができなかった。
予選後、最初のアタックでミスをしたのかと問われた角田は、皮肉を込めて次のように語った。
「いいえ、“インテリ”なクルマがピットから出てきて、アタックラップが妨害されてしまいました。かなりの数のクルマの影響で、僕のラップは台無しになってしまいました」
「確かに、最終コーナーで結構ひどいロックアップがありましたが、正直、ラップ自体はターン1の時点で終わっていました。兎に角、まともにラップを走ることができませんでした」
チェッカーフラッグに間に合わなかった最終アタックについては、「自分にできることは全てやったつもりですし、他にどうすれば…という感じでした。前にはクルマがいましたし、無線でのコミュニケーションもかなり悪かったです。全体的に、まともな予選ができなかったという感じです」と肩を落とした。
19周で争われるスプリントレースに向けては、「だいぶ後方からのスタートにはなりますが、もちろんベストは尽くします。このサーキットでは何が起きるかわかりませんし、ポジティブに考えて、できる限り頑張ります」と前を向いた。
2025年F1マイアミGPのスプリント予選では、アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が初のスプリントポールを獲得。オスカー・ピアストリとランド・ノリスのマクラーレン勢がこれに続く結果となった。
スプリントは日本時間5月3日(土)25時から、公式予選は同9時から1時間に渡ってマイアミ・インターナショナル・オートドロームで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。