レースエンジニアのピエール・ハムリンと共にグリッド上で決勝レースに向けて準備するダニエル・リカルド(ビザ・キャッシュアップRBフォーミュラ1)、2024年5月5日(土) F1マイアミGP(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
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ダニエル・リカルドが語る3つの敗因、スプリント4位もレースは15位「心から嬉しい」初優勝の旧友ノリスを祝福

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F1第6戦マイアミGP決勝での奮わぬリザルトについてダニエル・リカルド(RB)は、予選で失敗してスタート位置が後方だったこと、これに伴いDRSトレインに捕まりダーティーエアーでの走行を強いられペースが上がらなかったこと、そしてセットアップ的な要因で最高速が伸び悩んだ事が敗因との見方を示した。

リカルドは土曜のスプリントで4番グリッドから4位入賞を果たしたものの、グランプリ予選では18番手でQ1敗退を喫し、さらに前戦中国GPで科されたグリッド降格ペナルティにより日曜の決勝レースでは最後尾スタートと後手に回った結果、最終15位に終わった。

「レースに向けては毎回、楽観的な気持ちで臨むんだけど、昨日の予選は辛い結果に終わってしまい、残念だけどそれが今日のレースを形作ったと思う。トラフィックに巻き込まれてしまった。単にポジションを上げられるだけの十分な速さがなかった」とリカルドは振り返る。

「昨日のスプリントはクリーンエアの中でのバトルだったけど、レースでは周りを他のクルマに囲まれる状況での争いだったから、昨日とは対照的にペースを引き出すのに苦労した」

「それに他のクルマと比べて、ストレートスピードが大きく劣っていた。セットアップの影響だと思う。何もできず、彼らの後ろで身動きがとれなかった」

「これについてはデブリーフィングで必ず検討するけど、金曜にやったように、僕らは予選でもっと上手くやらなきゃならなかったんだ。昨日のスプリントが上手くいったのはそれが要因だった」

「それでもチームとして本当に満足いく形でマイアミを去る事ができたのは前向きだ。僕はスプリント予選と前の日のスプリントで良い成績を収めたし、ユーキも今日、ポイントを獲得した」

リカルドはまた、決勝レースでキャリア初優勝を飾ったマクラーレン時代のチームメイト、ランド・ノリスを祝福した。

「ランドの優勝は僕にとっても心から嬉しいものだった。盛大に祝福するよ。彼はライバルであり友人でもある。彼が才能あるドライバーだって事はよく知っているし、初勝利は時間の問題だと分かっていた」


2024年F1第6戦マイアミGPでは、予選5番グリッドのランド・ノリス(マクラーレン)がデビュー6年目、キャリア110戦目にして念願の初優勝を飾った。F1史上114人目のウィナーの誕生だった。

イモラ・サーキットを舞台とする次戦エミリア・ロマーニャGPは5月17日のフリー走行1で幕を開ける。

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