昨年の勝者フェルスタッペンが最速発進、ホンダ勢はハートレーが9番手 / F1メキシコGP《FP1》結果とダイジェスト

エルマノス・ロドリゲス・サーキットのフォル・ソル競技場区間を走るトロロッソ・ホンダのブレンドン・ハートレーcopyright Red Bull Content Pool

シーズン19戦目となるF1メキシコGPが現地10月26日にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開幕を迎え、日本時間26日金曜24時から1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのは昨年の勝者マックス・フェルスタッペン(Red Bull)。1分16秒656のトップタイムを記録。桃色ハイパーソフトタイヤの力を得て昨年のポールタイムに100分の2秒と迫った。

2番手には0.483秒遅れでチームメイトのダニエル・リカルドが続き、レッドブル・レーシングが1-2発進。優勝争いに名乗りを上げた。赤牛に続いたのはルノー・ポール勢。カルロス・サインツが3番手、ニコ・ヒュルケンベルグが4番手を確保。ルノーエンジン勢が上位4台を占拠する珍しい光景が広がった。

オースティンのレースを走りきったホンダのスペック3改エンジンに信頼性の問題が確認されたため、トロロッソ・ホンダ勢はFP1開始に先立ってエンジン交換を実施。ピエール・ガスリー車には新しいPUを、ブレンドン・ハートレー車にはストックしてあった旧型PUを搭載した。

新しいパワーユニットを搭載したガスリーはインスタレーション・ラップの2周を終えるとガレージイン。残りの週末で使用する旧型エンジンへの載せ替えを行い、ノータイム20番手でセッションを終えた。

1セットしかない最新の空力アップグレードを初めて使ったブレンドン・ハートレーは、整流チェックのためにエアロレイクを取り付け29週を走破。9番手を記録し、有望なパフォーマンスを示した。

当初は雨の予報が出ていたものの、金曜午前の現地メキシコシティは快晴に恵まれ、セッションは気温18℃、路面温度23℃のドライコンディションでスタートした。高地ゆえに大気圧は780hPa。照りつける日差しが濃い色のアスファルトを熱し、路面温度は最終的に35℃にまで急上昇した。

注目のチャンピオンシップ争い。劣勢に立たされているスクーデリア・フェラーリ勢は、シンガポールで投入したアグレッシブなフロアを含む新しい空力パッケージの効果を見極めるために、新旧のパッケージを走らせ直接比較。主としてテストランに時間を割き、セバスチャン・ベッテルは7番手、キミ・ライコネンは8番手でセッションを終えた。

対するメルセデス勢は、ルイス・ハミルトンが5番手、バルテリ・ボッタスが6番手。大量アドバンテージの余裕のためか、ハミルトンはセッション開始時刻になってもガレージ内に姿を見せず、マシンに乗り込んだのは30分近くが経過してからであった。

母国レースとなるレーシングポイント・フォースインディアのセルジオ・ペレスは11番手。エステバン・オコンに代わりP1を担当したニコラス・ラティフィに10番手を譲った。若手を走らせたもう一つのチーム、マクラーレンは、フェルナンド・アロンソのクルマに乗り込んだランド・ノリスが15番手、ストフェル・バンドーンが16番手と並んだ。

2018年F1メキシコグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間10月27日(土)4時から1時間半の日程で開催される。

2018年F1第19戦メキシコGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:16.656 19
2 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:17.139 +0.483 19
3 55 カルロス・サインツ ルノー 1:17.926 +1.270 20
4 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:18.028 +1.372 21
5 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:18.075 +1.419 23
6 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:18.322 +1.666 27
7 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:18.746 +2.090 17
8 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:18.936 +2.280 22
9 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:19.024 +2.368 29
10 34 ニコラス・ラティフィ フォースインディア・メルセデス 1:19.078 +2.422 23
11 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:19.124 +2.468 29
12 36 アントニオ・ジョヴィナッツィ ザウバー・フェラーリ 1:19.134 +2.478 25
13 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:19.276 +2.620 26
14 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:19.312 +2.656 28
15 47 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:19.646 +2.990 23
16 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:19.716 +3.060 29
17 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:19.853 +3.197 28
18 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:19.899 +3.243 30
19 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:20.142 +3.486 26
20 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 2

コンディション

天気晴れ
気温18℃
路面温度23℃

セッション概要

グランプリ名 F1メキシコGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 エルマノス・ロドリゲス・サーキット
設立 1962年
全長 4304m
コーナー数 16
周回方向 時計回り

F1メキシコGP特集

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