メルセデスのルイス・ハミルトンとトト・ウォルフ代表
Courtesy Of Daimler AG

ルイス・ハミルトン、メルセデスとの契約を延長…少なくとも2023年までF1現役続行へ。気になるチームメイトは…

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メルセデスAMGペトロナスF1チームは第9戦オーストリアGPの2日目セッションを前に、ルイス・ハミルトンとの契約を2年間延長したと発表した。7度のワールドタイトルホルダーは少なくとも2023年までF1での現役生活を続行する。

ハミルトンは今季に向けてメルセデスとの契約を延長したものの、交渉が遅れた事もあり延長は1シーズン限りに留まった。トト・ウォルフ代表共々、今回はそうした事態は避けたいとして、夏休み前までに契約をまとめたいとの意向を示していた。

2013年よりメルセデスに所属する36歳のイギリス人ドライバーは、これまでにブラックリーのチームと共に7度のタイトルと77勝、74ポールポジションを獲得。類を見ない成功を収めてきたが、今回の契約は非常に難しいシーズンを過ごす中で合意がなされた。

メルセデスとハミルトンはV6ハイブリッド時代の絶対王者として君臨してきたが、今季8戦を終えてレッドブル・ホンダとマックス・フェルスタッペンを追う立場に甘んじており、ここ4レースは未勝利に終わっている。

ウォルフは契約発表に際して「2022年以降のF1の新時代を迎えるにあたり、我々のチームに加わるドライバーとしてルイス以上の存在はない。このスポーツにおける彼の実績がそれを物語っている」と語った。

またハミルトンは「この素晴らしいチームと共に仕事をするようになって約9年にもなるなんて信じられないよ。もう2年、パートナーシップを延長できて嬉しい」と語った。

「これまでに共に多くを成し遂げてきたけど、コースの内外を問わず達成すべき事はまだたくさんある。F1における多様性と平等性を向上させるために、メルセデスが僕に差し伸べてくれた支援を本当に誇らしく思い、また感謝している」

「またメルセデスは自らに責任を持ち、より多様性のあるチームと包括的な環境を作るために重要なステップを踏んでくれた」

「これを実現してくれた献身的で才能あるメルセデスの皆、そして僕を信頼し続けてくれた取締役会に感謝したい」

「僕らはチャレンジングかつエキサイティングな新時代に突入する。共に何を達成できるのか、今から楽しみだ」

ハミルトンの将来が決まったことで、もう一つのシートに大きな注目が集まる。

2017年からチームメイトを務めるバルテリ・ボッタスはハミルトンと良好な関係を築いており、これまでのタイトル獲得を堅実にサポートしてきているが、ウィリアムズのドライバーであり、メルセデスの子飼いでもある英国出身のジョージ・ラッセルはワークスチームのシートを虎視眈々と狙っている。

ハミルトンがあと2年チームに留まる事が決まった事で、メルセデスがその後継者を急いで選ぶ必要性は失われた。ハミルトンはボッタスではない別のドライバーを起用する必要性を除外しており、ラッセル昇格の可能性が低くなったようにも思われるが、気になるのはハミルトンの契約延長がホームである次戦イギリスGPではなくオーストリアで発表された点だ。

なぜチームは2週間待たなかったのか? ハミルトンの契約延長以上にインパクトのある発表が予定されているのか?

メルセデスは夏までにシートを確定させたいとしている。

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