元マクラーレン・ホンダのF1テスター率いるドライバー育成プログラムが発足
マクラーレン・レーシングは4月20日(木)、元F1ドライバーで5度のル・マン24時間レース優勝経験を持つエマニュエル・ピロをトップとする「マクラーレン・ドライバー育成プログラム」の発足を発表した。
これは「若き才能のF1デビュー促進」を目的に新たに設立されたもので、同時にF1だけでなくインディカーやフォーミュラEにおける「潜在的な才能のパイプラインを構築」し、他のシリーズで活躍するプロドライバーに対してF1での経験を積む機会を提供していくという。
マクラーレン・ドライバー育成プログラムは、インディカー・シリーズに参戦するパトリシオ・オワード、F1リザーブドライバーのアレックス・パロウ、そしてジュニアドライバー契約を結んでいる15歳の米国人F4レーサー、ウーゴ・ウゴチュクウの3名で構成される。
プログラムを指揮するピロは第一期マクラーレン・ホンダのF1テストドライバーを経て、ベネトンとBMSスクーデリア・イタリアから計37回のグランプリに出走。F1シート喪失後はアウディのファクトリードライバーとしてル・マンで計5回の優勝を果たした。
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— Emanuele Pirro (@Emanuele_Pirro) June 29, 2014
マクラーレンについてピロは、自身に「F1での走行機会を与えてくれただけでなく、アイルトン・セナやアラン・プロスト、ゲルハルト・ベルガーとの仕事によって自分をより高いレベルに引き上げたという点でキャリアにおけて重要な役割を果たした」チームであり、プログラム・ディレクターとして起用された事に「感激」していると語った。
「私の役割はチームと協力して最先端のプログラムを作り出し、最高のドライバーを選び、その才能を最大限に引き出すために必要なあらゆるツールを提供することだ」
「その上でマクラーレンのミッション、ビジョン、バリューを彼らに根付かせ、プログラムからF1チームへの昇格者を出せればと思っている」
ザク・ブラウンCEOは、マクラーレンには「才能ある若者を最高レベルのレーシングドライバーに育ててきた長年に渡る歴史」があるとして、そのために必要なサポートとリソースを今後も引き続き提供していきたいと語った。