鈴鹿サーキットを走るトロロッソ・ホンダSTR13

鈴鹿が歓喜!ホンダ、お膝元でF1復帰後初となる2台揃ってのトップ10 / F1日本GP《予選》結果とダイジェスト

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2018年F1世界選手権 第17戦日本GP公式予選が三重県鈴鹿サーキットで10月6日(土)に行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分27秒760を記録し、通算80回目のポールポジションを獲得した。2番手は0.299秒遅れでチームメイトのバルテリ・ボッタス。週末を通して他を圧倒していたシルバーアローが最前列を占拠した。

フェラーリ勢はリアのスタビリティ不足と後手後手のチームオペレーションが仇となり、チャンピオンシップでポイントリーダー、ハミルトンへの巻き返しを目指すセバスチャン・ベッテルがまさかの9番手、キミ・ライコネンが4番手と致命的なリザルトに終わった。

曇り空の下、鈴鹿サーキットを走るメルセデスのバルテリ・ボッタス

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレーが6位、ピエール・ガスリーが7位と両名揃って最終Q3進出を果たした。今季「RA618H」の最終型”スペック3″エンジンがスクーデリア・トロロッソSTR13を大きく後押し。ホンダ勢としては2015年のF1復帰以来初めてのダブルトップ10進出を果たした。

現地午後の鈴鹿は午前よりも天候が若干回復し、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温26℃、路面29℃、湿度83%のドライでスタートするも、1時間を通して降ったり止んだりの難しいコンディションとなった。台風25号の影響で、FP3と同じくホームストレート進行方向に毎秒5mほどの風が吹き続けた。

晴れと雨が混在する難しいコンディションとなった2018年F1日本GP予選の舞台鈴鹿サーキット

公式タイヤサプライヤーのピレリは、タイヤに厳しい鈴鹿に対してスーパーソフト(赤)、ソフト(黄)、ミディアム(白)の3種類のコンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドは最も柔らかいスーパーソフトが指定された。

F1日本GPの舞台、鈴鹿サーキットは世界有数のドライバーズサーキットとして知られる。ホンダF1の田辺ディレクターは「第一セクターのS字コーナーやハイスピードで駆け抜ける130Rに加え、年間カレンダーで唯一8の字型の立体交差を有するなど、ユニークな特徴を持ったトラック」と評する。

Q1:赤旗で始まったグリッド争い

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1は、まずはマクラーレンのストフェル・バンドーンがコースイン。ハースのロマン・グロージャンが続いた。

Q1開始5分、フェラーリのセバスチャン・ベッテルがヘアピンでスピンを喫した直後、アルファロメオ・ザウバーのマーカス・エリクソンがダンロップコーナー(ターン7)でクラッシュし赤旗中断。幸いにも本人に怪我はなく、セッションは5分ほどで再開された。

鈴鹿サーキットのダンロップでクラッシュしたザウバーのマーカス・エリクソン

後半に雨脚が強まったものの、Q2進出を目指すミッドフィールドのチームが続々と自己ベストを更新。ニコ・ヒュルケンベルグ(Renault)が100分の4秒差で16番手に沈みノックアウト。クラッシュしたエリクソンの他、セルゲイ・シロトキン(Wiliiams)、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンのマクラーレン勢がQ1敗退を喫した。

Q2:トロロッソ・ホンダがダブルQ3進出

5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2では天候が一気に好転。上空には青空が広がった。決勝を硬めのコンパウンドでスタートしたいメルセデス勢はソフトタイヤでアタック。1回目のアタックを終えてボッタス、ハミルトン、ベッテル、ライコネンの順に続いた。

レッドブル勢は二台同時にパワーダウンを訴え緊急ピットイン。信頼性に勝るとされるスペックBエンジンにダウングレードしているものの、何某かのトラブルが発生。フェルスタッペンはQ3進出を果たしたものの、リカルドはノータイムに終わりQ2敗退を喫した。

Q2最終盤、再び上空が黒い雲に覆われ降雨。ザウバーのシャルル・ルクレールが足元をすくわれデグナー1個目でスピン。際どいシーンも見られた。トロロッソ・ホンダ勢はピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーの2台が真っ向勝負に競り勝ち、見事揃ってQ3に進出。グランドスタンドが沸いた。

ルクレール、ケビン・マグヌッセン(Haas)、カルロス・サインツ(Renault)、ランス・ストロール(Williams)、そしてリカルドの5台が姿を消した。

Q3:判断ミスの代償を支払った跳馬

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、フェラーリ勢のみがインターミディエイトタイヤでコースイン。だが雨脚が強まる事はなくその読みは外れ、1回目のタイムアタックのチャンスを棒に振った。

その間に他の8台はドライ用のスーパーソフトタイヤを履きタイムを計測。ハミルトンがタイムシート最上部に名を刻んだ。フェラーリの2台がタイヤを履き替え再びコースに出たその直後、不運にもコース上に落ちる雨が強まりスリックタイヤで走れる状況ではなくなっていた。

ハートレーは1分30秒023を記録し6番手。ガスリーはジャスト100分の7秒届かず7番手を手にする事となった。フェルスタッペンを除くルノーエンジン勢最上位は13番手のサインツ。ホンダパワーが大きな躍進を遂げた。

ミッドフィールド最速はハースのロマン・グロージャン、ハミルトンから2秒落ちの5番グリッドを手にした。トロロッソ・ホンダ勢に並んで2台をトップ10に入れ込んだのはレーシングポイント・フォースインディア。エステバン・オコンが8番手、セルジオ・ペレスが10番手につけた。

シーズン17戦目のF1日本グランプリ決勝レースは、10月7日(日)午後14時10分から三重県鈴鹿サーキットで行われる。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:28.702 1:28.017 1:27.760 11
2 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:29.297 1:27.987 1:28.059 12
3 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:29.480 1:28.849 1:29.057 10
4 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:29.631 1:28.595 1:29.521 13
5 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:29.724 1:29.678 1:29.761 17
6 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:30.248 1:29.848 1:30.023 15
7 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:30.137 1:29.810 1:30.093 15
8 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:29.899 1:29.538 1:30.126 13
9 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:29.049 1:28.279 1:32.192 13
10 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:30.247 1:29.567 1:37.229 16
11 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:29.706 1:29.864 12
12 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:30.219 1:30.226 13
13 55 カルロス・サインツ ルノー 1:30.236 1:30.490 12
14 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:30.317 1:30.714 10
15 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:29.806 4
16 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:30.361 7
17 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:30.372 8
18 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:30.573 6
19 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:31.041 10
20 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:31.213 4

コンディション

天気
曇り
気温
26℃
路面温度
29℃

レース概要

グランプリ名
日本GP
レース種別
予選
レース開始日時
サーキット名
鈴鹿サーキット
サーキット設立
1962年
コース全長
5807m
コーナー数
18
周回数
53周
周回方向
時計回り

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