ホンダのロゴがコース中に掲げられた鈴鹿サーキット、F1日本グランプリ 2018年10月5日
copyright Honda

横殴りの悪天候…ハミルトンが3連続最速、ホンダのガスリーには暗雲 / F1日本GP《FP3》結果とダイジェスト

  • Published:

2018年F1日本グランプリ土曜3回目のフリー走行が10月6日正午12時から行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが1分29秒599を記録。2番手につけたスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルを0.116秒差で退け、公式予選前最後のプラクティス走行で最速タイムを記録しタイムシート最上部につけた。3番手にはトップから0.510秒遅れでフェラーリのキミ・ライコネンが続く結果となった。

ハミルトンは3セッション連続でのファステスト。週末を完全制覇しスターティンググリッド争いへと挑む。4番手はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、5番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタス、6番手にレッドブルのダニエル・リカルドが続いた。

グランプリ2日目を迎えた三重県鈴鹿サーキットは、雨量こそ少ないものの横殴りに雨粒が吹き付け、予選結果を占うセッションは気温25℃、路面27℃、湿度90%のドライコンディションでスタートした。風速は常時6m/sを超える程で、スタンドではためく各国の国旗は千切れんばかりにはためいた。

セッション開始から15分が経過した辺りで雨脚が強まり各車一旦ガレージへ。その後、上空に青空が広がり始めたセッション終盤に再びコース上を周回した。風は概ねホームストレート進行方向に吹き続け、F1マシンのダウンフォースを奪い去った。逆バンクでバランスを崩したライコネンがコースオフ、あわやタイヤバリアにクラッシュという冷や汗をかくシーンも見られた。

セッション終了3分前、ルノー・スポールのニコ・ヒュルケンベルグがS字区間、ターン4の脱出でリアを滑らせクラッシュ。フロア、リア側を中心にクルマが破損し、ギアボックスへの影響も懸念される。セッションは赤旗中断となりそのままチェッカーとなった。

トロロッソ・ホンダ勢はブレンドン・ハートレーが13番手、ピエール・ガスリーは20番手に終わった。ガスリーはマシンの技術トラブルを訴え走行僅かに10周。コンディションの悪かった序盤に計測したタイムを上回る事なくマシンを降りた。昨日は燃料ポンプに問題を抱えており、ガスリーとしては2日連続の信頼性不足。パワーユニット関連の不具合でない事を祈りたい。

シーズン17戦目のF1日本グランプリ公式予選は、10月6日(土)午後15時から1時間の日程で鈴鹿サーキットで行われる。

2018年F1第17戦日本GPフリー走行3(FP3)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:29.599 13
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:29.715 +0.116 14
3 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:30.054 +0.455 13
4 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:30.304 +0.705 13
5 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:30.422 +0.823 13
6 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:30.474 +0.875 10
7 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:31.088 +1.489 12
8 11 セルジオ・ペレス フォースインディア・メルセデス 1:31.483 +1.884 12
9 55 カルロス・サインツ ルノー 1:31.513 +1.914 14
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:31.521 +1.922 13
11 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:31.636 +2.037 14
12 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:31.760 +2.161 14
13 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:32.030 +2.431 13
14 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:32.201 +2.602 14
15 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:32.224 +2.625 12
16 9 マーカス・エリクソン ザウバー・フェラーリ 1:32.442 +2.843 10
17 14 フェルナンド・アロンソ マクラーレン・ルノー 1:32.608 +3.009 14
18 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:32.631 +3.032 14
19 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:33.034 +3.435 13
20 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:33.105 +3.506 10

コンディション

天気小雨
気温25℃
路面温度27℃

セッション概要

グランプリ名 F1日本GP
セッション種別 フリー走行3
セッション開始日時

サーキット

名称 鈴鹿サーキット
設立 1962年
全長 5807m
コーナー数 18
周回方向 時計回り

F1日本GP特集