レッドブル・ホンダ、予選重要なモンツァで5-9番手「メルセデスには遠く及ばなかった」とホーナー代表
レッドブル・ホンダのクリスチャン・ホーナー代表は、9月5日に行われたF1イタリアGP公式予選を振り返って「メルセデスには遠く及ばなかった」と語り、打ち倒すべきライバルに完敗した事を認めた。
予選3番手につけたカルロス・サインツ(マクラーレン)から7番手のダニエル・リカルド(ルノー)までは僅か0.169秒と接近。レッドブル・ホンダ勢はこの混戦から抜け出す事が出来ず、マックス・フェルスタッペンがポールポジションのルイス・ハミルトンから0.908秒落ちの5番手、アレックス・アルボンが同1.203秒落ちの9番手に終わり、ホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは「非常に厳しい結果」と評価した。
クリスチャン・ホーナーはレッドブルが伝統的に苦手としてきたモンツァでのグリッド争いを振り返り「今日は我々にとって可もなく不可もなくといった平均的な(モンツァの)予選で、メルセデスには遠く及ばなかった」と語った。
「コンマ1・2秒の違いがポジションを大きく分ける形となった。(トラックリミットのために)アレックスが何度かタイム抹消となってしまったように、クリーンラップが得られない事も多かった」
「モンツァでのマシンは満足できるものとはなっておらず、3番手まであと少しであったためマックスの5番手という結果は少し悔しいが、そもそもここでポール争いに絡む事は期待していなかった。一方のアレックスは、マックスから僅かコンマ数秒遅れであったが、接戦であったため9番手という結果に終わった。明日のレースでは仕事をしなければならない」
モンツァでのポールシッターの優勝確率は、オーバーテイクが困難な事で知られるモナコ以上であり、レースでの追い抜きが難しく予選順位が重要となるが、フェルスタッペンは表彰台争いは可能だとしており、クリスチャン・ホーナーも決勝での巻き返しを諦めてはいない。
「今夜は少し見直すべきものがあるが、2人とも素晴らしいレーサーであり明日は攻めに転じてくれるはずだから(1周目の)ターン1は興味深いものになるだろう」とクリスチャン・ホーナー。
「この手のコースは我々が最も得意とするトラックではないので、明日のレースで最大限の力を発揮できるように、自分たちに不足しているエリアを理解して、これを改善すべく作業に取り組みたいと思う」
2020年F1イタリア・グランプリの決勝レースは、日本時間9月6日(日)22時10分にスタート。1周5,793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。