モンツァ・サーキットを走行する2台のレッドブル・ホンダRB16、2020年F1イタリアGPにて
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ホンダF1「非常に厳しい結果」と田辺TD…3台がQ3進出も最上位はフェルスタッペンの3列目

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5日(土)に行われたF1第8戦イタリア公式予選を振り返ったホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは、ホンダ勢最上位が3列目に終わった事などを受けて「非常に厳しい結果」との認識を示した。

予選専用のエンジンモードが事実上禁止され初めて行われたモンツァでのグリッド争いでは、この領域でアドバンテージを持っていたメルセデスとのギャップ縮小が期待されたものの、マックス・フェルスタッペンをしてポールポジションのルイス・ハミルトンに0.908秒遅れるなど、レーシングポイントやマクラーレンにすら先行を許す結果となった。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
5 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:20.193 1:19.780 1:19.795 17
9 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:21.104 1:20.064 1:20.090 19
10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:20.145 1:19.909 1:20.177 20
11 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 1:20.307 1:20.169 14

アレックス・アルボンは幾度となく最終パラボリカでトラックリミットを犯し、肝心のQ3での1セット目でもタイム抹消となってしまった。最終アタックでようやく計測を完了させたものの、8番手ランス・ストロール(レーシングポイント)に1000分の41秒及ばず9番手でクルマを降りた。

ダブルQ3進出を目指して予選に挑んだアルファタウリ勢は、ピエール・ガスリーが最終ラウンドに駒を進めたものの、ダニール・クビアトはケビン・マグヌッセン(ハース)のダーティーエアの影響を受けてダウンフォースを失い、惜しくも11番手でヘルメットを脱いだ。

ホンダ:F1イタリアGP予選を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のイタリアGP予選は、新たに導入されたPUモード制限の下で行われた初めてのセッションとなりました。我々ホンダとしては、昨日と今朝のプラクティスセッションを通して、新たな制限に対するPUのセッティングを最適化し、その上で予選に臨みました。

ここモンツァで例年発生する予選中のトラフィックなどに影響されたところもありますが、予選結果はかなり厳しいものとなりました。

昨日からマシンバランスにやや苦しんでいたレッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手は接戦のなかで5番手となり、チームメイトのアルボン選手とスクーデリア・アルファタウリのガスリー選手はフェルス タッペン選手に対して0.3秒差ながらも、タイトな戦いの中で9-10番手。クビアト選手がそれに次ぐ11番手と、簡単な予選ではありませんでした。

予選での各車のパフォーマンスは非常に拮抗していましたので、決勝レースでも少しのミスがポジションを大きく左右することが予想されます。最大限の結果を得られるよう、チームと共に万全の準備を整えてレースに臨みたいと思います。


ポールポジションはルイス・ハミルトン。2番手にバルテリ・ボッタスが続きメルセデスがフロントローを独占。3番手にはカルロス・サインツ(マクラーレン)が並ぶ結果となった。

2020年F1イタリア・グランプリの決勝レースは、日本時間9月6日(日)22時10分にスタート。1周5,793mのモンツァ・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。

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