モンツァ・サーキットを走行する2台のスクーデリア・フェラーリSF1000、2020年F1イタリアGP初日セッションにて
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フェラーリ︰ドライブするのが難しいとルクレール、今に始まった事じゃないとベッテル

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母国レースのスクーデリア・フェラーリは、9月4日(金)に行われた2020 F1第8戦イタリアGP初日2回目のプラクティスでシャルル・ルクレールが9番手、セバスチャン・ベッテルが12番手という結果となった。

前戦スパに引き続き、跳馬は低ダウンフォースコースに苦戦。共にマシンの扱いづらさを口にした。2人が特に不満を訴えていたのは、燃料を多く積んだ状態でのロングランだった。

ベッテルは午後のFP2の終盤に、レズモの一つ目(ターン6)に進入するや否や180度スピンを喫した。幸いにもリアエンドが軽くタイヤバリアに接触したのみであったが、あわや後続のダニエル・リカルド(ルノー)と接触かという際どい場面であった。なおルクレールも同じ場所でクルマの挙動を乱していた。

予選に関してはトラフィック管理が大きな問題となるものと見られており、ルクレールは「(トラフィックは)本当に最悪だ。トレーニングとしては良いけど(実際の予選は)大惨事になりそうだ」とこぼしている。

フェラーリ:F1イタリアGP初日

セバスチャン・ベッテルFP2: 12位, FP1: 19位

明日に向けてより良い状態を作り出すために、今日はSF1000のセットアップ作業に時間を割いた。今日のクルマはドライブするのがかなり難しかったけど、それは何も今始まった事じゃない。

予想通りストレートで遅れている状況だけど、第2セクターでのパフォーマンスを向上させるためにもバランスの改善に取り組む必要がある。

燃料を多く積んだ状態のドライビングも楽じゃなかった。その理由の一部には、タイヤの空気圧の問題があった。

予選では、100分の1を争うためにトラフィックで混雑が生まれるだろうし、決勝も似たような感じになると思う。難しい対応が求められるのは間違いないだろうね。

シャルル・ルクレールFP2: 8位, FP1: 11位

今日は難しい一日だったけど、予選ペースに関しては良い意味で驚かされた。でもその一方で、燃料を積んだ状態での走りについては予想を若干下回っていた。レースペースを向上させるために何か方法を見つけなきゃならない。レーストリムでのドライビングは本当に難しく、マシンバランスやタイヤのデグラデーションにかなり苦戦してしまった。

僕らの目標は、両方の燃料コンディションで可能な限りの競争力を発揮する事だ。予選では今日以上の結果は期待できないと思うけど、レースペースに関してはまだ改善の余地があると信じている。


初日をトップで締め括ったのはルイス・ハミルトン(メルセデス)。2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)を0.262秒差で退けた。3番手には0.897秒遅れでランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。

F1イタリアグランプリ3回目のフリー走行は日本時間9月5日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってモンツァ・サーキットで開催される。

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