インディ500のボルグワーナー・トロフィーとインディアナポリス・モーター・スピードウェイ
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インディ500速報︰偉業再び、佐藤琢磨が2度目の制覇!ディクソン抑え切る

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2020年の第104回インディ500が、米国インディアナ州現地8月23日(日)14時30分よりインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)で行われ、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨が2度目の栄冠に輝いた。

日本人初のフロントロー3番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、200周のレースを通して終始トップ3を競うペースを刻み、158周目にスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)をオーバーテイクして初のリードラップを獲得。インディ500での2勝目を挙げ、再び歴史に名を刻んだ。インディ500の複数勝利は歴代20人目の偉業。

詳報︰琢磨、インディ500で2勝目!史上20人目の偉業

ポールシッターのマルコ・アンドレッティ(アンドレッティ・オートスポーツ)は存在感を示せなかった。ペースが上がらず序盤にポジションを落とし、トップ争いに絡むことなく13位に終わった。トリプルクラウンを目指し、マクラーレンSPから3度目のインディ500に挑んだフェルナンド・アロンソは、見せ場を作ることなく21位でヘルメットを脱いだ。

3時間半近くに渡って行われたレースではクラッシュが相次ぎ、計7度のフルコースイエローが発生。9台がリタイヤを喫した。ラスト5周ではスペンサー・ピゴット(RLLレーシング)がビッグクラッシュを喫してイエロー。ペースカー先導のもとでファイナルラップに突入し、佐藤琢磨が静かなるトップチェッカーを受けた。

例年5月の最終日曜日に開催されるインディ500だが、今年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)大流行の影響で約3カ月遅れの8月へと延期された。30万人とも言われる観客動員数を誇る世界最大のモータースポーツイベントは今年、無観客で開催された。