チームプレーに徹したライコネン「優勝に必要な全てのものが揃ってた、でも…」F1ハンガリーGP 2017《決勝》
30日日曜のF1ハンガリーGPを、相方セバスチャン・ベッテルに次ぐ2位で終えたフェラーリのキミ・ライコネン。ハンドリングは完璧、終始圧倒的な速さがあり、メルセデスに追いつかれる心配など微塵もなかったと語り、優勝に必要なすべての要素があったという。
前を行くチームメイトに無理にオーバーテイクを仕掛けたくはなかったと語るライコネンは、ステアリングトラブルを抱えたベッテルと、チームオーダーによって順位を入れ替え可能な限り多くのポイントを稼ごうとしたルイス・ハミルトンとの間に挟まれる難しいレースを強いられた。
スクーデリア・フェラーリの代表を務めるマウリツィオ・アリバベーネは、「キミはチャンピオンであるだけでなく、真のチームプレイヤーであることを証明した。セブは素晴らしいパフォーマンスを示していたキミに救われる形になった」と語り、優勝の大きなチャンスがありながらも、チームプレーに徹したライコネンを賞賛した。
F1ハンガリーGP決勝を振り返って
キミ・ライコネン決勝: 2位, 予選: 2位
今日の僕のマシンは本当に良かったんだ。ハンドリングはパーフェクトだったし、始終マシンは快適だった。セブの後ろにかなり接近してるときでさえね。挙動は最高だったんだ。メルセデスに追いつかれる心配なんてしてなかったよ。スタートは良かったし、1コーナーもかなり上手く処理できた。チームメイトに対して強引には行きたくなかったから、無理にオーバーテイクしようとも思わなかったよ。
2台のマシンに前後挟まれてのレースは簡単じゃなかったね。ピットストップ指示があった時、僕としてはもっと長くスティントを伸ばしたかったんだ。まだ速さがあったからね。でもチームはレース全体を考えてただろうから、僕もそれを信じることにしたんだ。
レースではずっとセブの後ろを走ることになったから、フルスピードで走ることはなかったよ。今日は優勝に必要な全てのものが揃っていると分かっていたから、もっと予選を上手くやるべきだったよね。僕はレースに勝つためにここにいるわけだけど、チームとしての僕らが成し遂げた結果については満足してるよ、それが一番大事だからね。
第11戦ハンガリーGPの詳細については、2017年F1ハンガリーGP《決勝》結果とダイジェストを参照されたい。