リカルド「軽々しく言いたくはないけど…」復帰初戦でアルファタウリ過去5戦での最高位
ダニエル・リカルドはアルファタウリにとっての過去5戦での最高位となる予選13番手を刻み、復帰初戦の2日目に見事なパフォーマンスを発揮したが、「軽々しく言いたくはないんだけど、あまり関係ない」と述べ、慣れることが先決だと強調した。
22日(土)のF1ハンガリーGP予選では、チームメイトの角田裕毅が0.013秒及ばずQ1敗退を喫した一方、8度のグランプリウィナーはハードタイヤ縛りのQ1を15番手ギリギリで突破。ミディアム指定のQ2ではランス・ストロール(アストンマーチン)とピエール・ガスリー(アルピーヌ)を抑えて13番手をマークした。
ヘルメットを脱いだリカルドは「満足だよ。それは間違いないね!」と笑顔を見せ、「週末に入る前の段階では、どのくらいのポジションにつければ満足できるのか分からなかったけど」と続けた。
「ポジションに関しては…軽々しく言いたくはないんだけど、あまり関係ないんだ。僕にとって何より重要だったのは、レーシングカーのステアリングをもう一度握って気持ちよく走り、このアルファタウリでできるだけ早くスピードを上げていくことだった」
「その意味では、この2日間の走行を通してかなりの進歩を遂げられたと思う。今後もこの調子で前に進み続けられればいいね」
リカルドは予選に続き決勝でもファンを湧かせるパフォーマンスを見せてくれるだろうか? ポイント獲得の可能性について問われたリカルドは「まだ分からないよ」と慎重だ。
「僕はまだ、このクルマに乗ってコース上で誰かと競ったり、レースコンディションで走ったことがないからね。まぁ、実際にやってみてレースを異質に感じる事はないはずだけど。休んでいたのは確かだけど、2年も離れていたわけじゃなく半年かそこらなんだから」
「明日は楽しい1日になると思う。もちろん何かチャンスがあれば、このクルマで何ができるかやってみるつもりだ」
FP1の大半が中断した事もあり、さほど走り込めてはおらず、1ラップとは異なりレースでのクルマは重く、タイヤマネジメントも求められる。
更にハンガロリンクは暑い天候とうねるようなレイアウトから、カレンダーの中で体力的に最も厳しいコースの一つとして知られており、半年のブランクを考えると高いレベルで70周を走り切るのは決して楽な話ではない。
2023年F1ハンガリーGP予選ではルイス・ハミルトン(メルセデス)が2年ぶりにポールポジションを獲得し、2番手にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、3番手にランド・ノリス(マクラーレン)が続く結果となった。
決勝レースは日本時間7月23日(日)22時にフォーメーションラップが開始され、1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。レースの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。