F1復帰初日を振り返るダニエル・リカルド「裕毅もかなり良さそうだし…」 F1ハンガリーGP
ダニエル・リカルドはアルファタウリでのF1復帰初日を終えて、クルマに対する信頼度は既に「95%」の状態にあり、チームメイトの角田裕毅も好調だとして、予選が行われる2日目以降に向けて「かなり楽観的」だと語った。
パドックで絶大な人気を誇るベテランドライバーの復帰という事で、F1ハンガリーGPの初日セッションは大きな注目を集めたが、2度の赤旗中断と雨の影響によりFP1ではほとんど走り込むことができなかった。
事実上、復帰後初のセッションとなったFP2でリカルドは、初めて乗り込んだAT04で29周を走り込み、角田裕毅から0.451秒遅れ、10ポジション落ちの14番手でクルマを降りた。
代替タイヤ配分方式(ATA)の導入を受け、レッドブルを含む幾つかのチームはソフトタイヤでの予選シムを行っておらず、4番手という角田裕毅のポジションは序列を正確に示すものではない。
だた、リカルドの状態を推し量る上で角田裕毅のタイムは紛うことなきベンチマークであり、その差は控えめに言っても大きなものであったが、1日を振り返ったリカルドは「今のところ、ポジションはあまり関係ないと思う。今日はクルマと自分との関係を感じ取ることが重要だった」と強調した。
「外部から大いに注目されているのは確かだけど、ヘルメットを被ってクルマに乗り込むとすぐに、これまで一度も(F1から)離れたことがないような慣れ親しんだ感覚を感じることができた」
「今朝のセッションでは、ドライで1周しか走れず、何も得るものがなかったけど、午後はクルマのフィーリングも悪くなく、すぐに良い感触を持てたし、クルマの欠点を把握し始めることができた」
「明日はもう少し自分の力を引き出せるだろうし、クルマに関しても幾つか改善できると思う。明日に向けて今夜は少しばかり作業に取り組む予定だけど、クレイジーなことは何もない」
チーム代表を務めるフランツ・トストは、アップグレードの第2弾を投じたハンガロリンクで少なくとも1台が予選Q3に進む事を期待している。
リカルドは、クルマに対する信頼度は既に「95%」の状態にあるとした上で、「今はかなり楽観的に考えている。ユーキもかなり良い1日を過ごたみたいだし、全てをまとめ上げれば明日はいけると思う」と付け加えた。
2023年F1ハンガリーGPフリー走行2をトップで締め括ったのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。2番手ランド・ノリス(マクラーレン)を0.015秒差で退けた。3番手には0.232秒遅れでピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続く結果となった。
3回目のフリー走行は日本時間7月22日(土)19時30分から、公式予選は同23時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。セッションの模様はDAZNとフジテレビNEXTで生配信・生中継される。