セバスチャン・ベッテル失格処分裁定、再審査まで進めるか? 聴聞会の日程が決定
F1第11戦ハンガリーGPでのセバスチャン・ベッテルに対する失格処分の見直しをアストンマーチンが求めている件について、スチュワードは8月9日(月)に聴聞会を行うと発表した。
英国シルバーストン本拠のチームはベッテルの2位が剥奪された一件で正式に控訴手続きを開始しているが、それのみならず再審査請求権を行使して裁定見直しに向けたプロセスを進めている。
8月4日に再審査請願書が提出された事を受けF1ハンガリーGPのスチュワードは、FIA国際スポーティング・コード第14条の取り決めに基づき、8月9日(月)の中央ヨーロッパ時間15時、日本時間22時よりオンライン上で聴聞会を行う事を明らかにした。
14条1項1は「当該決定の時点において、審査を求める当事者が入手できなかった重要かつ関連性のある新たな証拠が発見された場合」にのみ再審請求を認めている。アストンが提出する新たな証拠が当該要件を満たした場合にのみ、再審査が行われる。
ベッテルが失格となったのは「競技参加者はイベント期間中の如何なる時においても、車両から1リットルの燃料サンプルを抽出できる状態を確保しなければならない」と定めるF1競技規約第6条6項2への違反が認められたためであった。
スチュワードの報告によると、レース後のベッテルのマシンから取り出せたのは0.3リットルに過ぎなかったという。
FFMやインジェクターモデルを使って計算した結果としてアストン側は「(0.3リットルを回収した後の)タンクにはまだ1.44リットルが残っている」と主張。正式に控訴手続きを開始すると共に、ペナルティに関連する「重要な新証拠を発見」したとして再審査請求を行った。