ハースF1、さほど期待できないVF-23大規模改良と合わせて特別仕様のレーススーツを投入…母国アメリカGPで
マネーグラム・ハースF1チームのニコ・ヒュルケンベルグとケビン・マグヌッセンは、10月22日(日)のF1第19戦アメリカGPで特別仕様のレーシングスーツを着用し、大規模アップグレードが施されたVF-23で3戦ぶりのポイント獲得を目指す事になる。
アメリカGPの舞台となるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)は、ハースが本拠を構えるノースカロライナ州カナポリスから2,000km弱の場所に位置する。
チームのホームレースということでハースはドライバーのために、星条旗を彩る紺、赤、白の3色を用いたスペシャルスーツとグローブ、シューズを用意した。2023年の通常仕様のレーシングスーツは白を基調としているため、印象がガラリと変わる。
ハースはシーズン残り5戦を残してコンストラクターズ選手権9位につけているが、最下位アルファタウリとの差は7ポイントと僅かで、7月上旬のイギリスGP以降、獲得したポイントは1点に過ぎない。
ハースはシーズン開幕以来、VF-23にほとんど変更を加えていないが、COTAではボディーワークやサイドポッドのインレット、フロアなど、広範に渡る大規模なアップグレードが予定されている。
小松礼雄チーフ・レースエンジニアによれば、空力特性は大きく変化し、クルマのコンセプトが変わるほどの大掛かりな変更であるものの、「クルマに明らかなペースをもたらせるかという点では、それほどでもない」との事で、どちらかと言えば2024年の新車開発を見据えたものだという。
マグヌッセンもオースティンで「奇跡を期待するのは現実的じゃないと思う」と慎重だ。