2018年F1第11戦ドイツ公式予選が7月21日土曜に独ホッケンハイムリンクで行われ、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが1分11秒212のコースレコードを記録。母国レースのポイントリーダーがポールポジションに輝いた。

2番手はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。Q2最後のアタックでトップに立つも、最終的に後ろから区間ファステストを連発していたベッテルに0.204秒敗れ去った。3番手はキミ・ライコネン。フェラーリは0.131秒差で1-2を逃す事となった。

午前のFP3はセッションの大半を失うほどの大雨に見舞われたものの、その後は雨も止み、Q1開始早々からドライタイヤが投入された。レースコントロールは予選中の降水確率を40%と発表。セッションは気温21℃、路面温度31℃のドライコンディションでスタートしたが、照りつける日差しのためにQ3開始時点で路面は41℃にまで上昇。最後まで雨が落ちることはなかったが、路面状況が急激に改善する中での難しい予選となった。

惜しくもTOP3を逃した4番手はレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。チームメイトのダニエル・リカルドはエンジン交換による降格ペナルティが決まっているため、予選資格を得るためにQ1のみ走行。Q2でコースに出る事はなく15番手でセッションを終えた。

予選最大の驚きはルイス・ハミルトン（Mercedes）。Q1で2番手タイムを記録するも、2回目のランの際にギアボックストラブルに見舞われセッション終了間際にコース上でストップ。車を降りたハミルトンは、何とかしてピットに戻ろうと自らマシンを押したが叶わず、力なく崩れ去った。トラブルの原因はオイルリークであった。

ハミルトンのトラブルのためにコース上には黄旗が振られ、Q1最終アタックに出ていたマシンがアボートを余儀なくされた。この影響もあり、ピエール・ガスリーは17番手、ブレンドン・ハートレーは18番手に留まり、トロロッソ・ホンダ勢はダブルQ1ノックアウト。エステバン・オコン（Force India）は後一つのところでQ2進出を逃した。

トップ10に食い込んだのはハースとルノーの各2台とフォース・インディア、ザウバーの各1台。3強チームのすぐ後ろにケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンが陣取り、その後に母国ニコ・ヒュルケンベルグとカルロス・サインツが続いた。シャルル・ルクレールは9番手、セルジオ・ペレスは10番手という結果となった。上位10台の内、フェラーリエンジン勢が5台を占めた。

マクラーレンは勢はフェルナンド・アロンソがQ2進出を果たし堂々の11番手、一方のストフェル・バンドーンは20番手と最下位に。バンドーンは今季これまで予選で一度もアロンソを上回れておらず、対戦成績を0勝11敗と更に悪化させた。

Q2ではマーカス・エリクソン（Sauber）がコースオフしてグラベルに。脱出の際にコース上に砂利を撒き散らしたため、これを撤去すべくセッションは赤旗中断となった。ルクレールがQ3進出を果たした一方、エリクソンはQ2ノックアウトで13番手という結果であった。

ドイツグランプリ決勝レースは、日本時間7月22日(日)22時10分から行われ、1周4574mのホッケンハイムリンクを67周する事で勝敗を決する。

2018年F1第11戦ドイツGP予選リザルト

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