先頭ベッテルが無残クラッシュ…ハミルトンが大逆転勝利!ホンダは10位入賞 / F1ドイツGP《決勝》結果とダイジェスト
2018年F1第11戦ドイツ決勝レースが7月22日(日)に独ホッケンハイムリンクで行われ、14番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが大逆転勝利を飾り、通算66勝目を計上した。オイル漏れトラブルのために予選でどん底に突き落とされたハミルトンであったが、気まぐれな雨と好敵手の不運を味方につけ表彰台の頂点に上がった。
2位はチームメイトのバルテリ・ボッタス。母国レースのメルセデスが1-2フィニッシュを果たした。3位にはスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンが滑り込んだ。
ドライとウェットの混在が混乱を誘発
日曜のホッケンハイム上空は所々に暑い雲が広がり、レース中の降水確率予報は60%。ウェット必至という状況の中、決勝は気温26℃、路面44℃の暑いコンディションでスタートした。コース幅の狭いターン1での事故が懸念されたものの 、全車大きな混乱なくオープニングラップを駆け抜けた。だが、レース終盤は雨がレースに強烈なスパイスを付け加えた。
44周目、ロングストレート先のターン6で突如降雨。第一スティントを大幅に引っ張っていたマシンを中心にシャルル・ルクレールとフェルナンド・アロンソ、ピエール・ガスリーがいち早くピットイン。ガスリーはフルウェット、二人はインターミディエイトに履き替えた。
47周目、4番手を走行していたマックス・フェルスタッペンが上位勢としては初めてインターにチェンジしたが、天候の悪化を期待した読みは外れ徐々に小康状態に。勝負に出たマシンは再度のピットインを強いられドライに戻す事を強いられた。とは言え局所的にはかなりの降雨だっため、シャルル・ルクレールやセルジオ・ペレスら複数のマシンが派手なコースオフを披露した。
先頭を走るベッテルがまさかのクラッシュ
雨の大混乱が収まりかけた52周目、衝撃の光景がサーキットに広がった。トップを走行していたセバスチャン・ベッテルがスタジアムセクションのターン13で曲がりきれずコース外に飛び出しクラッシュ。ノーズをタイヤバリアに突っ込みグラベルに囚われた。コース復帰は叶わず、ベッテルはコックピット内で激しく両腕を振り上げ、行き場のない悔しさをぶつけた。
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このアクシデントによってイエローフラッグが振られセーフティーカーが出動。ベッテルに代わって先頭を走っていたバルテリ・ボッタスと2番手ライコネンがこのタイミングでピットイン。結果として、後方からオーバーテイクを重ね巻き返してきたハミルトンがラップリーダーに躍り出る事となった。
58周目、リスタートするや否やボッタスがハミルトンに激しく仕掛けるも、メルセデス首脳陣はチームオーダーを発動。ボッタスに順位を維持するよう無線で指示を飛ばした。敵は己のみ。さらなる雨が予想される中、ハミルトンは集中力を切らす事なく4.5秒のマージンを作りチェッカーフラッグを受けた。
トロロッソ・ホンダはモナコGP以来の入賞
トロロッソ・ホンダ勢はレース前にガスリーの全エンジンコンポーネントを交換。ソフトタイヤを履き最後尾からレースをスタート。雨を待つためスティントを伸ばしたものの、いざ履き替えたフルウェットが機能せずギャンブルは失敗。14位でフィニッシュした。
一方のブレンドン・ハートレーは16番グリッドからスタート。ペースこそ周りのライバルに勝っていたものの、追い抜けるだけのマージンがあるわけではなく、序盤は我慢のレースが続いた。流れを掴んだのはベッテルが原因のSC。ステイアウトを選択したハートレーは9番手にポジションをアップ。
最終盤にロマン・グロージャンとカルロス・サインツにパスされるも、SC中に他車を追い抜いたとしてサインツには10秒ペナルティーが。結果、ハートレーは11位フィニッシュで最終10位と入賞を果たした。
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リタイヤは全5台。エンジン交換をして最後列から決勝に臨んだダニエル・リカルドは、29周目にマシンストップ。ウィリアムズの2台はセーフティーカー先導中に立て続けにリタイヤ。シロトキンは白煙を吐き、ストロールはブレーキに問題を抱えた。フェルナンド・アロンソはファイナルラップでピットイン。ガレージにマシンを突っ込み、コースに戻ることはなかった。
2018年F1第11戦ドイツGP決勝リザルト
Pos | No | Driver | Team | Laps | Time | Pts |
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1 | 44 | ハミルトン | メルセデス | 67 | 1:32:29.845 | 25 |
2 | 77 | ボッタス | メルセデス | 67 | +4.535 | 18 |
3 | 7 | ライコネン | フェラーリ | 67 | +6.732 | 15 |
4 | 33 | フェルスタッペン | レッドブル | 67 | +7.654 | 12 |
5 | 27 | ヒュルケンベルグ | ルノー | 67 | +26.609 | 10 |
6 | 8 | グロージャン | ハース | 67 | +28.871 | 8 |
7 | 11 | ペレス | フォースインディア | 67 | +30.556 | 6 |
8 | 31 | オコン | フォースインディア | 67 | +31.750 | 4 |
9 | 9 | エリクソン | ザウバー | 67 | +32.362 | 2 |
10 | 28 | ハートレー | トロロッソ | 67 | +34.197 | 1 |
11 | 20 | マグヌッセン | ハース | 67 | +34.919 | 0 |
12 | 55 | サインツ | ルノー | 67 | +43.069 | 0 |
13 | 2 | バンドーン | マクラーレン | 67 | +46.617 | 0 |
14 | 10 | ガスリー | トロロッソ | 66 | +1 lap | 0 |
15 | 16 | ルクレール | ザウバー | 66 | +1 lap | 0 |
16 | 14 | アロンソ | マクラーレン | 65 | DNF | 0 |
NC | 18 | ストロール | ウィリアムズ | 53 | DNF | 0 |
NC | 5 | ベッテル | フェラーリ | 51 | DNF | 0 |
NC | 35 | シロトキン | ウィリアムズ | 51 | DNF | 0 |
NC | 3 | リカルド | レッドブル | 27 | DNF | 0 |
コンディション
天気 | 晴れ |
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気温 | 26℃ |
路面温度 | 44℃ |
周回数 | 67 |
セッション概要
グランプリ名 | F1ドイツGP |
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レース種別 | 決勝 |
レース開始日時 |
サーキット
名称 | ホッケンハイムリンク |
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設立 | 1932年 |
全長 | 4574m |
コーナー数 | 17 |
周回方向 | 時計回り |