雨のホッケンハイムリンクを走行するメルセデスのルイス・ハミルトン、F1ドイツGP決勝レース
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ハミルトン、ミスが重なり今季初のノーポイント「次戦までに体調を整えないと…」

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メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが、28日(日)に行われたF1第11戦ドイツGP決勝を終えてレース内容を振り返った。前日の予選でポールポジションを獲得し、最前列からレースに挑んだハミルトンであったが、チームの戦略ミスと自身のドライビングミスが重なり、最終11位フィニッシュに終わった。

終盤に差し掛かろうかという47周目、最終コーナーからコース外へと飛び出し壁に接触。フロントウイングが破損したため、急遽進路を変えて緊急ビットイン。だが、タイヤの用意が整っているわけもなく、大きくタイムを失い5番手にまで後退した。更に、指定された手順でピットへと進入しなかったため、5秒のタイムペナルティが科された。

その後、インターミディエイトからスリックへの交換タイミングを見誤った事で、12番手にまで後退。53周目には、ターン1のイン側の縁石に乗り上げスピンを喫し、再びコースオフ。タイヤにフラットスポットを負ったため、またしてもピットインを強いられ、15番手最下位にまで転げ落ちた。

その後、必至にリカバーするも11位止まり。チャンピオンシップリーダーは今季初のノーポイントに終わった。

ハミルトンはFP3終了後に体調不良を訴え、場合によってはリザーブドライバーのエステバン・オコンが代走を務める可能性もあった。喉に痛みがあったのだという。レースを振り返ったハミルトンは「狂ったようなレースだった。次のハンガリーGPまでに体調を戻さないと…」と語った。

ミスが重なり入賞圏外へ転落

ルイス・ハミルトン決勝: 11位, グリッド: 1番手

なんてクレイジーなレースなんだ。チームとして戦ってきたこれまでの長い歴史の中で、最も難しいレースの1つだった。ちゃんとレースをコントロール出来ていたと思ったんだけど、スリックタイヤに変えるリスクを冒した後で、手の内から転がっていってしまった。

ターン16でワイドに膨らんでしまい、ウオールに激突してウイングを壊してしまった。まるで氷の上を走っているみたいだった。僕はミスを喫し、その代償を払った。レースをリードしていたのに、11位で終わってしまった。どうしてこういう事になったのか整理がついていないけど本当に辛い。でもレースが終わった事に安堵している自分もいるんだ。

100%万全じゃない時にパフォーマンスを発揮するのは難しい。次のレースまでにちゃんと体調を整えなきゃね。生き残ってそこから学ぶ。ハンガリーに向けて態勢を建て直さなきゃ。

後方からスタートして2位になったセブ(ベッテル)におめでとうを言うよ。それと、ダニール(クビアト)とトロ・ロッソが表彰台に上がったのも良かった。彼らにとって素晴らしい事だ。


64周で争われた決勝レースでは、2番グリッドからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが今季2勝目を飾った。2位は最後尾から大逆転を果たしたフェラーリのセバスチャン・ベッテル、3位表彰台にはトロロッソ・ホンダのダニール・クビアトが滑り込んだ。

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