予選アタックに向けてガレージ内で待機するレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン33号車、2019年F1ドイツGP予選にて
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ホンダF1:決勝に向け「期待できる好結果」も、モード変更でエンジントラブル

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27日土曜のF1第11戦ドイツ予選セッションを振り返ったホンダF1の田辺豊治テクニカル・ディレクターは「決勝に向けて”非常に”期待が持てる」としながらも、Q2でエンジントラブルが発生した事について「チームとドライバーに対して申し訳ない」と述べた。

ホンダエンジン勢は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、フロントロー2番グリッドを獲得。ピエール・ガスリーは好走見せるも、4輪脱輪のトラックリミットでタイム抹消となり、チームメイトにコンマ4秒差の4番手タイムに終わった。

他方トロロッソは、ダニール・クビアトが14番手、アレックス・アルボンが17番手と、揃ってQ3進出には届かなかった。

Pos Driver Team Q1 Q2 Q3
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:12.593 1:12.427 1:12.113
4 ピエール・ガスリー レッドブル・ホンダ 1:12.991 1:12.385 1:12.522
14 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:13.278 1:13.135
17 アレックス・アルボン トロロッソ・ホンダ 1:13.461

トラブルが発生したのは、15台のマシンが挑んだ予選Q2。決勝でのアドバンテージを確保するため、ミディアムタイヤでコースインしたフェルスタッペンにアクシデントが襲いかかった。アタックに入っていたフェルスタッペンが、無線で「ストレートでパワーを失った」と訴え、ノータイムのままピットインした。

幸いにも問題はすぐに解決し、時間内にコースへと戻ったものの、ノータイムの状況では安牌を切らざるを得ず、ソフトタイヤでアタックに向かった。5番手タイムでQ3進出を果たした直後、フェルスタッペンは、前戦イギリスGP同様にターボラグに不満を漏らした。

ホンダ:F1ドイツGP予選を終えて

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日はフェルスタッペン選手がフロントロー2番手を獲得し、ガスリー選手はキャリア最高となる4番手となりました。決勝レースに向けて非常に期待が持てる予選結果だと思います。ただし、Q2でフェルスタッペン選手のエンジンモードを変更したところ、些細なトラブルが発生してしまったことについては、チームとドライバーに対して申し訳ないと感じています。

トロロッソについては、アルボン選手がトラフィックの影響により不運にもQ1敗退となってしまい、残念な結果となりました。

明日のレースでは雨が降るとの予報が出ていますので、ウェットコンディションに対するシミュレーションを含めて、チームとともに万全の準備を進めていきたいと思います。


フェラーリの2台が信頼性不足に倒れ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。フロントロウ2番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが並んだ。

2019年F1第11戦ドイツグランプリ決勝レースは、日本時間7月28日(日)22時10分から行われ、1周4574mのホッケンハイムリンクを67周する事で勝敗を決する。

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