ポールポジションボードの前にレッドブル・ホンダRB16Bを停めるマックス・フェルスタッペン、2021年6月19日F1フランスGPにて
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フェルスタッペン、”強力”なホンダ新PUを手に通算5度目のポール!角田は最下位 / F1フランスGP《予選》結果とダイジェスト

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2021 FIA-F1世界選手権7戦フランスGPの公式予選が6月19日にポール・リカール・サーキットで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分29秒990のトップタイムで通算5度目のポールポジションを獲得した。

フロントロー2番手は激しいタイトル争いを繰り広げるルイス・ハミルトン(メルセデス)。ポイントリーダーのフェルスタッペンに対して0.258秒と大きく遅れた。3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)、4番手にはセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が続いた。

通算5度目のポールポジションを獲得してガッツポーズを取るレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年6月19日F1フランスGPにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

通算5度目のポールポジションを獲得してガッツポーズを取るレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、2021年6月19日F1フランスGPにて

トップ3インタビューに応えたフェルスタッペンは「本当にポジティブな週末になっている。FP2から一転して、今日は更に良くなった。昨日のレースペースには良い感触を得ているから、明日は仕事を仕上げていきたい」と笑顔を見せた。

ポール・リカール・サーキットは2018年のカレンダー復帰以来、ハミルトンがポール・トゥ・ウインで2連覇を果たしてきたメルセデスの牙城とも呼ぶべきコースだが、今季のレッドブル・ホンダRB16Bは如何なる種類のコースにおいても高いパフォーマンスを発揮。今週末は今季2基目のフレッシュなエンジンを搭載している。

及ばす2番手に甘んじたハミルトンは「本当に、本当にキツイ週末だ。肉体的にじゃなく精神的にね。クルマに施した変更は満足のいくものだったけど、マックスは今日素晴らしい仕事をしてみせた。信じられない速さだった。フレッシュなエンジンを手にした彼らは、ストレートで速い」とライバルを讃えた。

ミッドフィールド最速の位置にはフェラーリが付けた。カルロス・サインツがピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)を1000分の28秒差で退けて5番手タイムをマーク。僚友シャルル・ルクレールが7番手を確保した。

ホンダ勢としてはガスリーの好走でトップ6に3台を並べる活躍となったが、角田裕毅は第2戦エミリア・ロマーニャGP、第6戦アゼルバイジャンGPに続く今季3回目の予選クラッシュを喫し、ノータイム最下位で終える非常に厳しい結果に終わった。

マシンの修復に際してチームは予選時とは異なるスペックのフロアに交換。更にサスペンションのセットアップ構成を変更したため、角田裕毅は決勝をピットレーンからスタートする事となった。

週末を通して地元フランスで高い競争力を発揮してきたアルピーヌ勢は、母国エステバン・オコンがQ2敗退を喫して11番手と後退したが、フェルナンド・アロンソはきっちりと仕事をこなして9番手をマークした。

初日の段階で明らかに手の内を隠していたマクラーレンは、直前のFP3で2台揃ってトップ10に浮上すると、ランド・ノリスが8番手、ダニエル・リカルドが10番手で予選を終えた。

午前のFP3に引き続き現地ル・カステレは晴れ、決勝のスタートグリッドを決する争いは気温28.7℃、路面43.9℃、湿度50.1%のドライコンディションでスタートした。

公式タイヤサプライヤーのピレリは、ハード(白色)にC2、ミディアム(黄色)にC3、ソフト(赤色)にC4コンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

予選Q1:2度の赤旗クラッシュ

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1は、誰もがタイム計測を終えていない開始早々の段階で赤旗が振られる事態となった。これにより事故時に計測ラップに入っていた一部車両は、新たにタイヤを履き替えるか否かの難しい選択を迫られる事となった。

縁石に乗りすぎたか。角田裕毅がターン2の入口でリアを失い、ハーフスピンを喫してリアからタイヤバリアに衝突。自力でピットに戻ろうとしたものの、ギアが入らずクルマを降りた。

車両回収のために時計の針は14分19秒で止められ、セッションは10分程の中断を経て再開されたが、セッション残り1分というところで今度は14番手タイムをマークしていたミック・シューマッハ(ハース)がターン6でクルマの制御を失い、左リアからバリアに激突した。

レースコントロールは再び赤旗を提示。残り時間22秒で中断された事からセッション再開ならず、そのまま終了となった。皮肉にもシューマッハにとってはキャリア初のQ2進出となったが、ギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティが懸念される。

これによりタイム計測中であったランス・ストロール(アストンマーチン)やキミ・ライコネン(アルファロメオ)がまさかのQ1敗退を喫した。

”Mr.サタデー”ことジョージ・ラッセルは、1000分の2秒差で僚友ニコラス・ラティフィを下して15番手でQ2進出を果たした。

ノックアウト

  • ニコラス・ラティフィ
  • キミ・ライコネン
  • ニキータ・マゼピン
  • ランス・ストロール
  • 角田裕毅

予選Q2:主役はミディアム

上位10台のマシンの決勝スタートタイヤが決まるQ2では、ラッセルを除く全車がミディアムタイヤを履いてコースインした。

1セット目の最初の計測を終えてペレス、フェルスタッペン、サインツがトップ3を確保。ノリスはターン6のトラックリミットでタイムを抹消されたが、2セット目のミディアムで7番手を刻んでQ3進出を決めた。

2セット目のランではペレス、リカルド、ジョビナッツィが新品ソフトをチョイス。ペレスとリカルドはQ3進出が確定した段階でアクセルを緩め、タイムを更新せずにセッションを終えた。

アロンソが8番手でQ3進出を決めた一方、もう一台のA521をドライブしたオコンは僚友から0.187秒遅れの11番手でノックアウトを喫した。

トップ通過はボッタス。ただしミディアムを2セット使った。2番手通過のハミルトンも2セットを投じたが、タイヤの履歴としてはライバルより2周多く走った1セット目がスタートタイヤとなった。

ノックアウト

  • エステバン・オコン
  • セバスチャン・ベッテル
  • アントニオ・ジョビナッツィ
  • ジョージ・ラッセル
  • ミック・シューマッハ

予選Q3:圧巻フェルスタッペン

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3最初の計測では、アロンソとリカルドがミディアムを装着。他はソフトを履いて1セット目のアタックに向かった。

1セット目を終えて暫定ポールにつけたのはフェルスタッペン。1分30秒325と、2番手ハミルトンに0.386秒の大差を付けた。ガスリーは1分31秒410の7番手相当を刻むも、ターン6のトラックリミット違反でタイム抹消となった。

最終アタックの先陣を切ったフェルスタッペンは、コンマ3秒以上自己ベストを削って唯一29秒台に入れ込み、文句なしのポールポジションを手にした。ガスリーは1チャンスをモノにして6番手タイムをマークした。

2021年 F1フランスグランプリ決勝レースは、日本時間6月20日(日)22時にスタート。1周5,842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:31.001 1:31.080 1:29.990 16
2 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:31.237 1:30.788 1:30.248 20
3 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:31.669 1:30.735 1:30.376 16
4 11 セルジオ・ペレス レッドブル・ホンダ 1:31.560 1:30.971 1:30.445 16
5 55 カルロス・サインツ フェラーリ 1:32.079 1:31.146 1:30.840 19
6 10 ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 1:31.898 1:31.353 1:30.868 22
7 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:32.209 1:31.567 1:30.987 20
8 4 ランド・ノリス マクラーレン・メルセデス 1:31.733 1:31.542 1:31.252 18
9 14 フェルナンド・アロンソ アルピーヌ・ルノー 1:32.158 1:31.549 1:31.340 17
10 3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 1:32.181 1:31.615 1:31.382 21
11 31 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 1:32.139 1:31.736 10
12 5 セバスチャン・ベッテル アストンマーチン・メルセデス 1:32.132 1:31.767 12
13 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ・フェラーリ 1:32.722 1:31.813 13
14 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:33.060 1:32.065 13
15 47 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 1:32.942 7
16 6 ニコラス・ラティフィ ウィリアムズ・メルセデス 1:33.062 7
17 7 キミ・ライコネン アルファロメオ・フェラーリ 1:33.354 7
18 9 ニキータ・マゼピン ハース・フェラーリ 1:33.554 7
NC 18 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 2:12.584 7
RT 22 角田裕毅 アルファタウリ・ホンダ 2

コンディション

天気
曇り
気温
28.7℃
路面温度
43.9℃

セッション概要

グランプリ名
F1フランスGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
ポール・リカール・サーキット
設立
1970年
全長
5842m
コーナー数
15
周回方向
時計回り

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