コーナーに進出するマクラーレンのランド・ノリス、2021年6月19日F1フランスGPにて
Courtesy Of McLaren

F1フランスGP:何故マクラーレンはランド・ノリスに予選Q2最終アタックを断念するよう指示したのか?

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19日(土)に行われたF1第7戦フランスGP予選Q2の終盤、ランド・ノリスはマクラーレンのピットウォールから計測ラップを止めてピットインするよう命じられた。

担当レースエンジニアのウィル・ジョセフはノリスに対して「このラップでピットに入ってくれ。理由は後で説明するから」とだけ伝えた。一体何が起きたのだろうか?

予選を終えて何かトラブルを抱えていたのかと問われると、ノリスは何故かほくそ笑みながら次のように答えた。

「Q2のこと? あれは単に幾つか燃料に問題があって…つまり積んであった燃料が十分じゃなかったんだ!」

チーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルはこれに同意し「幸いにもQ2の1回目のラップタイムでQ3に進めたため結果には影響しなかったが、何が起きたのかを詳細に分析し、二度と同じ過ちを繰り返さないようにしなければならない」と語った。

暫定7番手と、Q3進出が万全と言えない状況での計測ラップ断念となったが、幸いにもノリスはそのポジションをキープして最終ラウンドに駒を進めた。

「2回目のアタックは出来なかったけど、1回目のタイムで上手く通過できたから何もダメージはなかった。ホント、救われたような感じだった」とノリスは付け加えた。

無事にQ3に進んだノリスは最終8番手で、チームメイトのダニエル・リカルドは10番手で予選を終えた。2点差で前を走るコンストラクターズ選手権3位のフェラーリ勢は、カルロス・サインツが5番手、そしてシャルル・ルクレールが7番手と先行した。

ノリスは「タフな予選だった」とセッションを振り返った。

「望んでいたポジションでもないしね。もう少し上を狙っていたけど、とにかくペースが足らなかった。前の数台はコンマ数秒先にいたからね」

「頑張っても後コンマ1・2秒引き出せた程度だろうから、これ以上のポジションは無理だったと思う」

「今日は彼らと戦える程の十分な速さがなかったけど、明日に向けて幾つか改善して更に強くなってレースに臨めればって思ってる」

ザイドル代表は、ミディアムタイヤを履いて2台がQ3進出を果たした事は「ポジティブ」だとしながらも、この日の予選結果は「実力相応」であり、フェラーリやアルファタウリ・ホンダと競い合うだけのペースはなかったと認めた。


ポールポジションはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)。3番手はバルテリ・ボッタス(メルセデス)という結果となった。

2021年 F1フランスグランプリ決勝レースは、日本時間6月20日(日)22時にスタート。1周5,842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。

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