フォーミュラE選手権及び国際自動車連盟(FIA)の首脳陣と第二世代マシン
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フォーミュラE、ユニセフと提携…新型コロナウイルスで危機に晒される子供たちを支援

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フォーミュラE選手権は4月14日(火)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによって危険にさらされている子ども達やその家族を守るために、国際連合児童基金(ユニセフ)と提携して支援活動をサポートしていくと発表した。

このパートナーシップは、新型コロナウイルスの危機に直面している世界中の子どもたちの健康を守り、学びの機会を維持していく事に焦点を当てたもので、遠隔学習プログラムや病院スタッフ及び最前線で働くケアワーカーへの保護具の供給などのプロジェクトに資金を提供する。

フォーミュラEは電気自動車の普及を促進して気候変動に対処する事を目的としたモータースポーツであり、ユニセフと同様にフォーミュラEもまた、将来を担う子どもたちや若者たちの明るい未来のために、よりクリーンで安全な地球環境を守るというビジョンを掲げている。

現実問題としてコロナウイルスが子ども達に与えている影響は甚大で、既に15億人もの子どもたちが学校閉鎖のために教育を受ける事ができなくなっている。これは全世界の子供の数の80%以上に相当する。また、世界経済に大きな混乱が生じる事で、多くの家庭が貧困に陥る危険性もある。今回の新型肺炎を巡る状況は、世界がかつて経験した事のないものだ。

フォーミュラEの最高経営責任者を務めるジェイミー・レイグルは「我々は今日、世界的な健康危機から未来の世代を守るためにいち早く行動を起こす事にした。今回の提携と第一弾としての寄付は、世界中で弱い立場にある子供たちの健康、安全、教育を守るための長期的な旅の始まりだ」と語った。

また、ユニセフUKの慈善活動担当副事務局長を務めるサラ・ワードは「支援者の皆様からの寛大な寄付のおかげで、我々ユニセフは、医療機器や衛生キットの提供、学習教材の開発、予防キャンペーンの実施、誤報への取り組みなどの活動を通じて、世界中の子どもたちとその家族を支援することができます」と述べ、フォーミュラEの支援に感謝の意を表した。