東風ホンダ第二工場の外観
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Honda、新型コロナウイルス対策として湖北省赤十字へ義援金を寄付

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本田技研工業株式会社は31日、中国武漢市を中心に世界的に広がる新型コロナウイルスへの対策支援として、現地湖北省の赤十字に総額1億5,000万円規模の義援金を寄付すると発表した。

義援金は本田技研工業株式会社から500万元、本田技研工業(中国)投資有限公司から500万元で、Hondaグループとして計1,000万元(約1億5,730万円)の拠出を見込んでいる。

湖北省政府は新型ウイルスによる肺炎の拡大防止のため、ホンダや日産自動車を含む省内に工場を持つメーカーに対して、2月13日以前に工場を稼働しないよう通達しており、ホンダは当局の支持に従う方針を示している。武漢市は中国本土有数の自動車産業都市として知られる。

ホンダは昨年4月に、約30億元を投じた東風ホンダ第三工場を湖北省武漢市に竣工したばかりで、式典には八郷隆弘代表取締役社長が参列するなど、アメリカと並び中国マーケットを重視している。現時点では、ホンダの湖北省と広東省の現地四輪車工場の再開の目処は立っていない。

武漢から800kmほど離れた上海では、ホンダがパワーユニットサプライヤーとして参戦しているF1世界選手権第4戦中国GPが4月19日に開催される予定となっている。統括団体の国際自動車連盟(FIA)は、状況次第では「如何なる手段」をも行使する用意があるとしており、最悪の場合、グランプリが中止に追い込まれる可能性も出てきている。

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