
ホーナー、フェラーリ接触報道を受け「私のイタリア語はフラビオの英語以下」
2025年F1スペインGP初日、レッドブル・レーシングのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、フェラーリ接触報道を受け「私のコミットメントは100%レッドブルにある」と断言し、噂を一蹴した。
この件の発端は、ドイツのタブロイド紙『Bild』だ。報道によれば、フェラーリは現チーム代表フレデリック・バスールの後任としてホーナーに接触を図ったとされる。フェラーリ会長のジョン・エルカーンとホーナーは数年来の親交があるとされ、2022年にも同様の接触があった。
ホーナーは会見の場で、フェラーリ移籍の意思を明確に否定する一方、接触の有無については明言を避けた。
「他のチームと関連付けられるのは光栄なことだが、私のコミットメントは100%レッドブルにある。この業界ではいつも噂が絶えないが、チーム内の人間は、この状況を正確に理解していると思う」とホーナーは噂を否定した。
ホーナーは2005年からレッドブルのチーム代表を務めており、マックス・フェルスタッペンを擁する強豪チームを長年にわたって率い、タイトル争いの常連として君臨してきた。チーム代表兼CEOとしての現行契約は、2030年までとされている。
一方、フェラーリは2025年シーズン前半戦で苦戦を強いられている。開幕8戦を終えてコンストラクターズランキングでは4位に低迷し、首位マクラーレンに大差をつけられている状況だ。
昨季からチームを率いるバスールは一定の評価を得ているが、ルイス・ハミルトンの加入によって高まった期待と現実との乖離が、批判の一因となっている。
なお、会見にはアルピーヌのエグゼクティブ・ディレクターであるイタリア出身のフラビオ・ブリアトーレも同席していた。イギリス生まれのホーナーは「私のイタリア語はフラビオの英語よりひどい。上手くいくわけがないだろう?」と冗談を飛ばし、場を和ませた。